つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

愛想を尽かし、サムスンさえ韓国離れかも

 本当は、当ブログでは神羅万象を話題にし、言及しなければならないのですが、テレビのワイドショーでも、スマホのニュースアプリでも相変わらず日韓関係を取り上げていますので、今回も韓国を話題にします。汚職で捕まった朴槿恵前大統領とサムスン電子で実質的な経営者と言われる李在鎔副会長の最高裁判決が昨日あり、双方とも十分な審理が尽くされていないということで高裁へ差し戻しとなりました。最高裁のトップは文在寅大統領の肝いりで2段階アップで出世した人ですから、ある程度、これは予測できました。

 朴女史は高裁で懲役25年という実刑判決を受け、現在収監中。今回、審理差し戻しによって獄生活は続き、さらに差し戻し審では重刑が科されることは間違いありません。一方、贈賄罪に問われた李在鎔副会長は、一審で懲役5年の判決を受けながら、昨年の高裁判決で「執行猶予付き」となったので、シャバに出ていました。ですが、今回の最高裁判決では差し戻しの判断となったので、再び収監される身になります。ご両人にとっては、文在寅左翼政権下で大変な試練となっており、心から同情します。

 この一連の事態で何が予測できるのかと言えば、やがて文在寅政権がつまづき、政権が倒れ、次に保守系の政権ができたら、ムンさんは必ずさまざまな荒探しを受け、罪に問われ、獄につながれるという報復を受けることになりましょう。もう一つは、最大財閥のサムスンをいじめることで、韓国の財閥は今後一切左翼政権には協力しない、しかも企業のベースを徐々に海外に移し、脱韓国企業化を図ることでしょう。

 特にサムスンの創業者、李健熙氏は早稲田大学商学部の出、子息の李副会長は慶応大学留学経験者。半導体素材も日本に頼っているいるわけですから、サムスンの本部を日本に移すかも。いや、それでは露骨過ぎて韓国人の反発が激しいとなれば、米国に移す可能性もあります。親子とも米大学にも留学しています。いずれにしても、韓国経済に貢献する最大企業のトップ責任者を再三獄につなぐのを見て、多くの財閥経営者は、これでは安心してビジネスに専念できない、第一そんなことをする国家に忠誠など持てないと愛想尽かししているだろうと思います。

 左翼思想の強いムンさんは、大企業、財閥つぶしを選挙公約に掲げており、国有化を目指していると言いますから、サムスンが海外に出るのはむしろ大歓迎かも。ですが、財閥のなくなった韓国が経済的にどんな悲惨な状態になるか、火を見るより明らかです。朝鮮半島南部も北部と同じような壮大な”低開発貧乏地区”が出現するだけです。日本から見れば、まあ、それも文在寅を選んだ韓国民の責任なのですから、どうぞご勝手にということでしょうか。

 ユーチューブで虎ノ門ニュースを見ていたら、作家の百田尚樹さんが面白い予測を言っていました。文在寅の頭は「・・の深情け」で北朝鮮との統一しかない。そして今、GSOMIAを破棄し、それを批判した米国にも大使を呼びつけて文句を言っている。まあ、かの国は自由と民主主義の日米と縁を切り、向こう側(北朝鮮、中国、ロシア)に与してしまうのであろう。中国寄りになる統一朝鮮国は日本にとって厄介だーというような内容でした。

 ですが、当ブログで触れたように、統一朝鮮国はアプリオリに、無条件に中国寄りになるものでしょうか。前に、統一後に反中国に転じたベトナムの例を挙げましたが、米国はむしろあの刈り上げ君を使嗾して、中国寄りにならないことを条件に「金王朝」の体制保障をすることさえあり得るのではないかと、小生は愚推しています。トランプ、共和党米政権にとって世界覇権の主たる敵は中国であり、中国を抑えるためだったら、表現は悪いですが、たとえ悪魔とさえ手を握ることはあるのではないか。

 でも、反中国が即親日本に結び付くかと言えば、必ずしもそうとも言えません。同じ自由主義、資本主義を享受してきた韓国でも十分すぎるほど厄介な存在でした。その上、潜在的反日意識の強い朝鮮人民の統一国、しかも独裁者が主導し、核やミサイルまで持つその国が対馬の沖合まで勢力を伸ばしてきたら、日本にとって好ましくない状況に変わりありません。となると、日本は中国との提携も視野に入れた新たな安全保障の枠組みを考えなくてはならないのかも知れません。

 

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 上の写真は、夏のある日の横浜みなとみらい地区。