つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

日本の獲得メダル数は立派

 リオデジャネイロ・オリンピックが終わりました。開催直前まで、果たして滞りなく運営できるのか、あるいは世界に名だたる犯罪都市であるため、選手や観客の安全が確保されるのかといった心配がありました。ですが、終わってみると、まあ多少のトラブルがあったものの、全般的につつがなく過ぎた感があります。まだパラリンピックもあり、100%終了したわけではありませんが、、。
 次期開催国である日本の東京は、少なくともリオ以上の完璧性を求められることになるでしょう。これまで、メーン競技場の設計やエンブレムの問題、あるいは開催地・東京が決まった時から3人も知事が変わるなど政治的な混乱もあり、なんだか東京五輪は早々にケチがついた感じでしたが、それでもやはり先進国のメンツにかけて立派にやり遂げてほしいなと、リオを見て改めて思いました。
 今回の日本のメダル獲得数を見ると、金12、銀8、銅21の計41個は、今の日本スポーツ界の実力からいって十分な数ではないでしょうか。少なくとも金メダルが2ケタになったことは、欧州の有力先進国並みで、良かったと思います。最後は負けると思っていた男子体操団体や女子バトミントンダブルスで金を獲ったのは、団体競技に強い日本を再認識させるようで、本当に喜ばしいことです。
 半面、だれもが金メダルを当然視していた女子レスリングの吉田沙保里選手が負けたことは、日本人の多くがショックでした。僭越ながら分析するに、彼女に過信や多少のおごりがあったのではないかと感じられました。事前に4連覇した伊調馨選手を見て、「彼女ができたなら、最強の私にできないわけはない」、試合中も「伊調が最後に逆転したのだから私にもできる」と思ったのかも。
 また、長年にわたって君臨してきた人ですから、同じ階級の外国選手が吉田の弱点探しをしていたでしょうが、彼女自身は逆に有力選手をどれほど調査、研究していたのか。あるいは、自身は感じないようにしていたのかも知れませんが、若干の年齢的な衰えがあり、敏捷性が損なわれていたのかも。いろいろ考えられますが、一番の原因は過剰な自信、上手の手から水が漏れたということではないかと推察しています。
 同じ銀メダルでも、柔道男子最重量級の原沢久喜選手は良く戦いました。小生も、朝ライブで見ましたが、柔道界最強男と言われるフランスのテディ・リネールという黒い巨人相手にほぼ互角の勝負をしていました。リネールは原沢の投げを恐れて逃げの姿勢で、真面目に組み合おうとせず、技も出せませんでした。
 客観的に見れば、技を仕掛けた分、原沢の方が優勢だったと思います。それでも「指導」の多さで負けたということは、ある意味リネール最強という先入観を持つ審判の判断があったからでしょう。ちょっと残念な結果です。

 上の写真は、ハバロフスク市内の店頭で見かけたソ連・ロシア指導者のマトリョーシカ。最小はゴルバチョフで、中は彼以後の指導者でした。