つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

マイク・ペンスの方が大統領らしい

 米国の大統領本選挙まで1カ月を切りました。きょう候補同士の第2回目のディベートが行われるけど、これを見るまでもなく1回目だけでクリントン候補の方が勝っていることが見え見えですね。トランプ氏にはその後、女性差別発言問題なども浮上し、当選の可能性は限りなく低くなったような気がします。今さら考えるに、共和党はどうしてこんな候補者を選んでしまったかということです。
 共和党の名門ブッシュ一家だけでなく、ジョン・マケインミット・ロムニーらの元大統領候補者が最近、押しなべて反トランプに回っています。まあ、言ってはなんですが、トランプはあまりにも品がないし、共和党の東部エスタブリッシュメント層には合わない人間だと判断したからでしょう。選挙直前に身内からこんな批判が出るようでは、本選挙の結果を見るまでもないという感じです。
 小生個人から見ても、トランプの演説姿勢はいつも気に入りません。左手をほとんど動かさず、右手だけを使い、人差し指を立てたり、日本のお金に相当する丸を作ったり。これを見ると、なんか政治家的でなく、数字を示し商談しているビジネスマンぽくって嫌な感じがします。小生はどちらかと言うと米共和党のシンパですが、この人だけはどうも好きになれません。
 それに引き換え副大統領候補になったマイク・ペンスインディアナ州知事はなかなかの人物と見ました。クリントンとコンビを組むティム・ケーン上院議員が何となくハリウッド映画の悪役顔なので、とりわけペンスの顔、演説は輝いて見えました。ディベート力も上回っており、その後の世論調査でもペンスの勝利を伝えていました。
 そこで、共和党内では、改めてトランプとペンスを入れ替えたらどうか、ペンスを大統領候補にしたらどうかという大胆な提言もあるそうです。が、そんなことが可能なのでしょうか。予備選も経ないで、投票日直前に候補差し替えなどあり得るのでしょうか。もしあり得るとしたら、長期間の予備選はなんだったのかということになってしまいます。トランプ自身はもちろん降りることを望んでいませんが、、。
 望むべくは、共和党が勝って、その後トランプが何らかの理由で機能不全に陥り、ペンス副大統領が繰り上がってほしいのです。でも、そのウルトラCは無理か。結局、本選挙ではクリントンが勝ってしまうのでしょうから。

 上の写真は、大相撲9月場所が開かれていた両国国技館前。阪急交通社主催の「江戸古地図散歩」に参加した際、この前を通りました。