つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

豊田議員、面白く、やがて哀しい

 いやー、国会議員にもいろいろな人がいて面白いですね。とりわけ、自民党議員は衆参合わせて400人以上も議員がいるし、2012年の解散総選挙では、民主党政権のていたらくから、自民党と名乗ればだれでも当選できた状況でしたから、飛んでもない人格の持ち主も当選してきてしまったようです。
 今話題の豊田真由子議員などは、経歴を見る限り、比較的議員になるべくしてキャリアを積み重ねてきた人材のように感じられます。少なくとも国会の質問に立った時の様子を見ると、既婚子持ちの女性議員らしいまともな質問をしていました。それが、ワイドショーで取り上げられるほどのあの罵詈雑言ですから、ギャップに驚いてしまいます。
 それにしても、「このハゲ」とか「お前の娘をひき殺す」とかのヒステリックに叫ぶ悪言は、この人の感性のどころから出てくるのか。内人は「この品性のなさは恐らく育ちに関係がある」と断言しますが、両親は私塾を経営する頭のいい夫婦といいます。頭のいい人が必ずしも品性もいいとは限りませんが、頭がいい人は一般に常識はわきまえているように思います。
 豊田女史は普段議員として神経をすり減らしているので、時には女性独特のヒステリーを起こすのは最大限許せるとしても、あの侮蔑的な発言の中身には開いた口がふさがりません。「このハゲ」というのは最大の禁句。ハゲとかチビとかブスとか、本人の意思と努力があっても変えられない肉体的なことをことさら言い募るのは断じてしてはならないこと。
 教職の末端にある小生ですら、こうした発言をしないよう最大限注意を払っています。ですから、大衆の支持を得て獲得する地位の人、いわば人気をバックにした職業人が自動車という個室の中とはいえ、こんな言葉を吐くというのが信じられませんでした。もし、有権者の中で、ハゲの人がいたら、その人はどう思うのか、娘を持つ親は「娘をひき殺す」と聞いてどう感じるか。
 ワイドショーばかりでなく、女史は昨日自民党を離党したので、一般のニュース番組でも取り上げられていました。そのとき必ず、あの罵詈雑言が流されるので、うんざりします。邪悪な内面を見せてしまったのですから、もう二度と有権者の前には出られないでしょう。ならば、もう議員辞職しかないと思います。国民もこんな品性の人に税金を使って報酬を払いたくありません。
 まあ、頭のいい人なんでしょうから、ビジネス界にでも転職して活躍されたらいいと思います。でも、どこに行ってもあの強烈な罵詈雑言は一生彼女にまとわりついて、だれもが思い出すでしょうから、ビジネスパートナーにもなりたくないと思うかも知れません。面白く、やがて哀しい大量当選世代議員の末路です。

 上の写真は、鹿児島県の桜島をバックにした鹿児島−桜島間のフェリー。小生もこのフェリーに乗り、桜島の温泉に浸ってきました。