つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

都議選、関心あるのは自民、民進の獲得票

 都議会選挙が告示されました。今週末の日曜日が投開票日とのことで、どのような結果が出るのか今から楽しみです。世間の注目は小池百合子知事が率いる「都民ファーストの会」議員がどれだけ当選するかということですが、小生の関心はそれより来年の総選挙をにらんで自民党民進党がどれだけ議員を当選させるか、どれだけ票を獲得するかにあります。
 東京は、確たる支持政党を持たない、選挙当時の天候に左右されるような浮動票が多いところで、”風”いわゆるムードにかなり左右されます。特に、投票日直前の”風”が影響しますので、最終的にどのような結果が出るのか予測がつきません。
 現時点では、森友、加計学園問題や豊田真由子議員の暴言問題などで自民党が不利な情勢にあります。渦中の安倍首相も選挙応援に出て来にくいことからも、情勢は理解できます。従来の自民支持者でありながら、安倍政権に批判的な一定有権者都民ファーストに向かい、1人区で都民ファが優勢になっていることは間違いないでしょう。
 でも、自民党にとって幸いなことに都議会選挙区は1人区だけでなく、かなり複数区もあります。複数区では、自民は一定議員を確保できるはず。また、郡部の1人区は保守固定票が多いので自民党には有利です。昨今のマスコミの政党支持率を見ると、自民党が必ずしもへこんでおらず、都民ファといい勝負をしています。
 となると、自民党は50議席以上は無理としても、35−40議席くらいにとどまり、それほど減らないのではないか。むしろ都民ファに行く票は既存の民進党共産党に流れていた浮動票ではないかと思うのです。影響を受けるのは民進、共産の方が大きいでしょう。とりわけ、存在感のない民進党議席ゼロの可能性もありそうです。
 民進党が惨敗したら、蓮舫代表はどうなるのか。党内ではすでに、彼女の代表で来年総選挙は戦えないという共通認識があるそうで、いずれかの時期に交代とのことですが、この時期選びが難しい。都議選直後の辞任であれば、代わりの代表は1年以上経ったあとに総選挙(来年秋の想定)となるため、新鮮さはかなり失われてしまいます。
 では、都議選で惨敗しても蓮舫代表は当面残されるのか。これも、支持者の思いに背いているようで、ますます支持を失いかねません。あるいは、党内抗争が起こり、離党する議員が続出するかも。すでに離党した長島昭久議員は都民ファと連携しているといいます。泥船の民進党では期待できないとばかり、今回の都議選を契機に、都民ファなどを核とした国会への新党創りが進むかも知れません。

 上の写真は、鹿児島県知覧の特攻平和観音堂前の小生。