つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

小池女史の優柔不断で”風”は去る?

 総選挙の公示は10月10日ともう5日しかないのに、いまだに自民、公明党以外の野党各党の候補者が確定していないという、かつてないほどのすさまじい状況です。希望の党の”風”も徐々に冷え気味になって、なにやら立憲民主党が注目され始めました。世間の目は移ろいやすい。結局、自民、公明の過半数議席維持が可能になるのではとの見方が出てきているし、小生もそう思うようになってきました。
 最大の原因は、小池百合子女史の優柔不断さにあります。希望の党代表であるのですから自ら衆院選に出るべきですが、これまで読売新聞のインタビューや記者会見で「100%ない」などと言って可能性を否定しています。出る出ないの不確定な状況を作り出したことは、希望の党にとって決してプラスにはならなかったように思います。
 ”番頭役”の若狭勝議員が先日「公認候補者を過半数以上出す」と言ったことから、小池女史はぎりぎりのところで出馬宣言するのではないかと小生は予測していました。この記事を書いている時点ではまだ不明ですし、最後まで分かりません。
 でも、女史が今さら都知事を継続します、誠心誠意勤めますと言ったところで、都民も都庁職員もすでにしらけムード。党代表になった時点で大方は辞めると思ったのですから、改めてボスとして仕える気がしないのではないかと予測されます。
 そもそも小池氏はなぜ都知事という職に挑んだのか、そしてなぜしゃかりきになって「都民ファースト」党を作って都政の壟断を図ろうとしたのか。少なくとも、都議会選挙の時点では、都政に専念しようと思っていたのではないか。ただ、権力志向の強い小池女史ですから、都知事で実績を上げていずれ国政に戻ろうと思っていたことは間違いありません。
 彼女の計算を狂わせたのは衆院解散の時期です。彼女は恐らく解散時期を来年秋の満期近くと読んで、その時に2年余の都知事の”実績”を引っ提げて国政復帰を狙っていたと思います。それが突然の解散。最初は次の次でいいやと思っていたのが、急きょ気持ちを変え、今次選挙に色気を持ち、代表に躍り出たと分析します。
 いずれにしても、「都知事になって1年余、選挙ばかりやって、実績がない」小池女史に都民は不快感を募らせていることは間違いないでしょうし、大方の国民も「女史は勝手な人」とのイメージを持ち、若干あきれもようかと思います。総選挙に出てきても、小池女史と希望の党は大きなムードを作りえないのではないと邪推します。

 上の写真は、赤穂城郭内にある大石内蔵助邸の庭園。