つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

楽天−岸孝之投手がいい働きした

 プロ野球クライマックスシリーズ(CS)に、贔屓にしている東北楽天と、地元でやはり好きなチーム横浜DeNAが出場しているので関心を持って見ています。週末の阪神−横浜、西武−楽天のセパ両リーグ2連戦は1勝1敗となり、きょう月曜日夜の決着が楽しみです。
 楽天、横浜とも第1戦は点が取れずに敗れました。楽天は、エースで奪三振王の則本が出ても勝てなかったのですから、もう駄目だろうと思っていましたが、第2戦で岸孝之が期待に違わぬ素晴らしいピッチングをしてくれました。
 彼は昨年まで対戦相手の西武にいた投手。かつてのファンの前でかつての同僚を抑え込んでしまったのですから、心中複雑であったと推察されます。ヒーローインタビューでも、申し訳なさそうに、勝った喜びを抑え気味にしていました。ですが、最後に吹っ切れたように大声で「福岡に行きましょう」と言ったので安心しました。
 小生、実は西武時代から岸投手のファンでした。勝っていても負けていてもハンサム顔の無表情で淡々と投げる。それも外連味のないストレートが主体。聞いてみれば、彼は東北仙台で生まれ、大学までずっと仙台にいたとのこと、典型的な東北人です。
 それなら、ぜひ地元楽天で活躍してほしいと思っていましたが、昨年、彼自身が「地元に貢献したい」とばかり、FAで自ら楽天に来てくれました。ペナントレースではあまり星数は上がりませんでしたが、ここ一番のCSでは実力を発揮してくれました。
 地元選手の踏ん張りに、すべての東北人が感謝していると思います。今、プロ野球もサッカーと同じようにフランチャイズ制を取っているので、チームは地元密着度が高い。であれば、ファンにより愛着を持たせるために、一定数は地元出身の選手を抱えるよう義務付けることがあってもいいのではないかとも思います。
 ファーストステージはまだ終わってないので、総合的な感想は持ち得ないのですが、ともかく今日の決勝戦楽天は外人バッターをあまり使ってほしくない。ペナントにおける楽天の強みも弱みも外人がいることでした。彼らはツボに入ればホームランを打ちますが、その代わりに弱点ポイントを持っているので、クレバーな日本人投手に会うと、すぐにそこを見抜かれ、決め手のところで攻められます。
 ですから当初、「CSも外人ばかりじゃなー」と心配していたのですが、今回、梨田監督はそれほど外人を多用していないので安心しました。ここ大一番という時は攻撃主体よりも、攻撃面は若干劣るが走守がしっかりした日本人選手を起用した方が絶対いいと思います。
 長くなりましたので、横浜DeNAの話は後日。

 上の写真は、市川駅から通う大学に行くまでの道路脇にある石造の犬。なでるとご利益があると書いてある。