つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「お一人さま参加」のツアーは楽しい

 先週金曜日からきょう日曜日にかけて、2泊3日で石垣島西表島などを駆け足で回ってきました。ある旅行社が主催した「お一人さま参加」の旅行企画でした。小生の場合、もう内人は一緒に行ってくれません。自分の友人との旅行が優先です。ですから、自ずから独りで行くか、仲のいい男性友人を探すかということになります。男性同士というのは、なかなか行く時期が合わず、時間を調整するのが難しい。それで試しにお一人さま旅行団に参加してみました。
 小生はもともと記者なので、好奇心が旺盛です。実は、お一人さま参加の旅行団にはどんな人が、どんな理由で参加するのかなと大変楽しみにしていました。もし、旅行団参加者で話す機会があったら、どうして一人で参加することになったか、聞こうと手ぐすね引いていたのです。その理由、いろいろあるんですね。
 「いつも友達と旅行しているのだが、今回はスケジュールが合わなかった」「だれかと一緒に行くと、自分の好きなところに行けず、食べたいものも選べられず面倒だ」「まだ彼女がいないし、東京暮らしも長くないので、一緒できる友人もいない」「亭主は死んだし、子供も一緒に行ってくれない」「もともと独り旅が好きだが、事前予約が面倒なので、ツアーに頼った」などなど。
 小生は、「お一人さま参加だと、素晴らしい人に巡り合えるのではないか、男女の出会いの場があるのではないか」とか、「商売上の得意先が偶然見つけられるのではないか」とか、「自分の人生で何か啓示を与えてくれる人がいるのではないか」とか、未知なる遭遇に期待している人がいるのかと思っていましたが、そういう言葉は聞けません。何だか、答えは現実的なものばかりでした。
 それはそれでいいのかも。タイタニック号の乗り合わせでもあるまいし、ラブロマンスが生まれるようなことは非現実的。所詮、2泊3日の旅行にそんな期待は無理かも知れません。せいぜい、同性同士、男なら男同士知り合って酒場で管を撒くのが精いっぱいでしょうか。それとも、本音は心のどこかに期待している部分があるけど、小生の”取材”に対してそう簡単に答えるほど豪胆でもないし、羞恥心なき人たちでもなかったのかも。
 でも、小生の感想を率直に言えば、お一人さま参加のツアーは楽しかった。最初はよそよそしかった人が打ち解けてくると、段々面白くなったり、本心を話したり。やはり人間って人恋しいのかな。短い期間でしたが、最後は電話番号を聞いたり、スマホのLINEをつなげたり。また、機会があったら、一緒にお一人さまツアーに参加しましょうということになりました。小生自身は未知なる遭遇を十分楽しめました。


 上の写真は、竹富島古民家群での風景。屋根の上のシーサーがかわいい。