つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

同情すべきは回虫も養う北朝鮮国民だ

 しばらく鳴りを潜めていた北朝鮮がきょう、久方ぶりにミサイルを発射しました。どうも大陸間弾道弾になりうるミサイルのようですが、わざわざ日本上空を通過させず、日本海に落としているのです。たまげた連中です。今、大勢の北朝鮮漁民が日本海イカ釣り操業しているのに、そこに平然とミサイルを落とすというのですから。それにしても、経済制裁を受けながら、よくミサイルを撃てる金があるなあー。
 今、かなりの数のイカ釣り漁船が操縦不能になって日本の日本海側各県に流れ着いています。ほとんど乗組員が死んでいますが、中には生きて流れ着くものも。それにしても、人命の安い国、人権をみじんも考えない国です。内海と言っても日本海は広い、北朝鮮から中部の大和堆まで行くと、もうかなりの距離で簡単に帰って行けません。
 でも、今、北朝鮮には経済制裁が課されていますから、漁民は食料確保のために命令され、行かざるを得ないのです。そんな健気な人たちが働く現場にわざわざミサイルを撃ち込むのですから。もし近くでミサイルの落下を見た漁民がいたとしたら、彼らはどう思うのでしょうか。同情すべきは可哀想な北の国民です。
 ところで、南北が対峙する板門店では北朝鮮の警備兵が韓国側に逃げ込んできました。車で境界線を越えようとしたけど、溝にはまって果たせず、後ろから銃撃されながら、走ってきました。命は取り止めたようですが、何発か体に命中しています。それにしても、自分の国から自由に外に出られないというのも悲しいこと。これでは、収容所に入れられた囚人と一緒ではないですか。
 この南に逃げた軍人は、驚くことに腹の中に回虫、それも長さ20−30センチの”小動物”を養っていたようです。今どき回虫とは恐れ入りました。でも、よくよく考えれば、小生らの年代からすると、そんなにびっくりすることではありません。昔は日本でもよく回虫、サナダ虫を持っていた子供は多くいました。特にサナダ虫は数メートルにもなるといわれ、これが腹中にいると、ほとんど栄養を取られ、太ることができません。
 ですから、小生らが小学校の時、腹中のチェックのために、みんな検便をさせられました。家にあるマッチ箱に大便を詰めて学校に持っていくのですが、これが嫌だった。何しろ臭いですから、カバンに入れると中に臭いが充満します。その後、金の小さな蓋つきの缶になり、臭いは少しは薄らぎましたが、それでも臭かった。それが今では、なんか細いプラスチックの棒状のものを便に突き刺し、液体の入った容器に収め、持っていけばいいのです。
 年一回恒例の健康診断で、小生はそれを実践していますが、この方法、技術を見ただけでも、ここ数十年の日本における医療技術、いや文明の進歩を感じてしまいます。臭いをシャットアウトしたというだけで、感動ものです。でも、水洗トイレというのは、便が水の中に没してしまうので、プラスチック棒を突き刺すのも一苦労ですが、、。
 くだらない話を書きました。でも、北朝鮮兵士の回虫話を聞いて、それだけ意識が昔に戻り、新鮮な感じにとらわれました。彼らは肥料として回虫などの卵を持った人糞を使っており、それが野菜などに付着し、また多くの人の口から入るのです。実は、排泄物を肥料に使うのは循環型の生活です。地球のサスティナビリティーという観点に立てば、化学肥料などを使うよりはるかに良い暮らし方なのかも知れません。

上の写真は、市川の時雨整体院の院長とその前にある石造の犬。この犬の頭をなぜると幸福を呼ぶそうです。宝くじが当たった人とか、希望の学校に入った人がいるとか。