つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

韓国の事大主義にはあきれるばかり

 韓国って国はほどほど事大主義に染まった国だなと感じます。というのは、強く出てくる国にはひたすら平身低頭し、相手が弱そうだなと思うと嵩にかかって攻撃的、嫌がらせをしてくる風情が見えること。現大統領ムンジェイン(文在寅)は中国を訪問して習近平氏に機嫌を取ったり、国連決議で核開発疑惑の制裁を受けている北朝鮮に歩み寄ったり。その半面、日韓2国間ですでに決着が付いたはずの慰安婦問題を再び国内で持ち出して反日を煽っています。日本ももうそろそろ本格的に怒ってもいいのではないかと思います。
 ムンジェインの北朝鮮寄りにはほどほどあきれます。平昌オリンピックまで1カ月近くにもなって突然南北合同チーム結成などの方向に走り、当事者の女子アイスホッケーチームや良識ある国民をあきれさせています。当然北を応援する美女軍団も来ますので、その事前視察団として歌舞団団長の玄松月がやってきました。玄女史はかつてあの刈り上げの独裁者の愛人と言われた女性。一時、男女関係が悪くなったことで処刑されたなどのうわさもありました。
 その”超有名人”が単独で来訪するということは、彼女がいまだに金正恩委員長といい関係にあり、現在の体制の中でも力を維持していることを物語っています。韓国側も当然、それを承知しているためか、大歓迎しました。最大級のもてなしと最高級の警備をしたのです。これで、韓国のマスメディアも連日、彼女のあとを追いかけ、どのホテルの部屋で、どんなものを食べたかまで報じたというのですから、あきれてものが言えません。
 つい最近まで、「ソウルを火の海にする」「長距離砲はいつでも境界を越えて南を攻撃できる」などとの恫喝、悪態をさんざんつかれ、その上核兵器の直接的な脅威を受けていながら、北が南北会談に応じると言えば、ほいほいとそれになびき、なおかつ国連決議に基づく国際的な北朝鮮制裁など忘れたか、あるいは意に介さないように大接近を試みています。その姿勢には驚きというより、情けないという感じがするばかり。
 北朝鮮がこの時期に韓国にすり寄るのは、国際的制裁に苦しむ悪あがきの中でなんとか蜘蛛の糸にすがろうとしているからです。今こそさらに北の孤立化を進め、核兵器を持つことの虚しさを知らしめる時であるのに、韓国はその国際的な協調を破りました。「仲良きことはいいことなり」という格言はすべての場合に通用するわけではありません。性悪の悪党と仲良くし、相手の便宜を図っても決していいことがないように、北朝鮮を今助けることに何のメリットもないと思うのですが、、。
 ムンジェインは昨年末中国を訪問した際、習近平主席に「THAAD配備の見直し」などをほのめかし、すり寄り姿勢も見せていました。もともと韓国が北朝鮮の脅威から安全を確保するために前政権が決めた措置なのに、これを簡単に反古にしようというのですから、ムンの安全保障感覚はどうなっているのか。でも、面白かったのは、ムンがすり寄ったにもかかわらず、習主席は案外としたたかで冷たい対応をしていました。ムンは中国共産党の本質が分かっていない。あの執政党は、すり寄る者、すなわち事大主義者はばかにし、むしろ敵対する者を評価する傾向にあるのです。
 今、国際社会全体が北朝鮮を孤立させるため、とりわけ日米韓の協調が必要であることはだれでも分かるのに、ムンはそのトレンドを阻害するように日本に対し再び慰安婦問題を持ち出してきました。これも意味不明。こんな政権には愛想を尽かし無視するか、あるいは反転攻勢で強く出るべきです。旧日本軍の慰安婦問題を言うのなら、ベトナム戦争時の韓国兵のベトナム人慰安婦問題を持ち出せばいいのです。日本の韓国大使館の前にベトナム慰安婦の像を建てればいいのです。いつまでも一方的に加害者の立場に置かれるのは感心しません。


 上の写真は、通っている市川の大学構内の風景。雪降りの翌日は青天となり、雪は融けかかっていました。