つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

そもそもホワイト国だったのが分からない

 今回、日本が貿易相手国として、韓国を「ホワイト国」扱いから外すと宣告すると、韓国側は「けしからん、貿易戦争の開始だ」といきり立っています。よくよく考えてみれば、今まで韓国に対し優遇措置の特別扱いをしてきたのを止めて、ワンランク落とした貿易対象国にするというだけの話なんですが、それをなんでこんなに反発するのか、よく分からない。やはり異常な国なんでしょうね。

 小生は、日本の今回の措置について、日本政府が言うように、100%徴用工問題とは切り離されたものとは思いません。当然、徴用工問題での韓国政府の対応の不首尾に対する報復的な圧力であることは否めないと思います。ですが、徴用工問題を離れても、ホワイト国外しは十分な根拠があります。昔のココム対象品目のような戦略的な物資を韓国に輸出すると、それが北朝鮮やイランなどに横流しされ、当該国のミサイル開発に使われていることが大きな理由です。

 また、韓国側の船が「瀬取り」で北朝鮮側の船に物資を横流していることも問題です。これは、核開発、ミサイル開発問題で北朝鮮に課した国連制裁決議に違反する行為。日本の哨戒機が数多く瀬取りの事実を現認しており、日本としても安全保障上、見過ごすことはできない。さらに、韓国軍艦が日本の自衛隊機にレーダー照射し、ミサイル発射態勢を取ったことも敵対的な行為と言わざるを得ません。そんな国をどうして最上級の特別扱いをしてあげなければならないのでしょうか。

 さらに言えば、ホワイト国(グループA)というのは貿易相手国として信頼のおける米国やEUなど対象国は26カ国のみ。ワンランク下で若干審査の厳しいグループBはEUでも東欧諸国などが対象となっており、韓国はここに入るだけ。日本にとって友好”地区”である台湾や東南アジア諸国、貿易量が多い中国は一段と審査の厳しいグループCの扱いです。EU諸国は韓国をホワイト国として認定していません。という状況を見ると、これまで慰安婦問題などでさんざん日本に嫌がらせをしてきた韓国をホワイト国にしてきたのがそもそも異例なことではなかったか。

 韓国の朝野は「我が国を最上級のランクから落とすのは何事だ」と怒鳴り散らし、ものすごい反発を示しています。韓国は日本に嫌がらせをしても、ずっと友好国扱いしてくれる、こちらが何をしても最後は日本側が譲ってくれるという思いがあったのでしょう。でもそれって”甘え”に過ぎない。今回の異常反発は、甘えが利かなくなったことへの嘆きか、あるいは自国経済に最大級の悪影響を及ぼすという将来不安の露呈か、はたまたもともと地政学的に持っているこの国の体質、国民の”さが”なのか。

 グループBであるなら、これまでよりは若干面倒になるけど、粛々と貿易手続きを進めれば、希望する品目は手に入るはずなんです。それなのに、ムンジェイン大統領はじめ政府全体がカッカし、むしろ反日で国民を煽っているように見受けられます。これは、なんだか別の目的があるとしか思えてなりません。韓国経済は今、日本の貿易措置にかかわらず米中貿易戦争の影響などを受けて低迷状態にあり、ムンジェイン政権への反発が増しています。ムンはその反発を日本の”外圧”のせいという形にすり替えようとしているのかも知れません。

 となれば、日本は絶対にカッカしてはならず、粛々と対処していけばいいのです。日本のメディアも韓国国内の反発の様子などそれほど報じる必要はないし、観光客激減で困っているなどという日本側への影響も誇張して伝える必要もありません。いい気味だ、あかんべーなどという態度を見せるのも大人のやることではない。韓国が騒げば騒ぐほど、しらっとして、「何やっているんだ、あの連中は」という冷めた目で見ていればいいと思います。f:id:higurashi-takanori:20190803110810j:plain

 上の写真は、小生の自宅近く横浜・野毛山公園内に咲いている花。