つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

核・ミサイル無視して雪解けムードはないだろ

 平昌冬季オリンピックでは、今いち日本勢が金メダルに届かないのでイライラが募ります。その代わりと言ってもおかしいですが、ワイドショーは北朝鮮からやってきた美女応援団にやはり着目し、その一挙手一投足を伝えてきています。自国、合同チーム応援に限り、他国は一切無視するその応援風景も極端なら、メディアとの対応ぶりも常識を逸しており、なるほどそのおかしさは十分に取り上げる価値があるのでしょうね。
 揃いの黒い帽子に赤いコートに違和感あるミニスカート。皆一様に背は高く、整った顔立ちをしているが、画一的で口数は少ない。一見、人工智能で動く“美女ロボット“のようにも見え、自由な国の人間からすると、何とも異様な光景です。でも、その半面、われわれは彼女らの美しさや挙動に魅せられる部分もあり、もう一度見たいという気持ちに駆られることもあるから不思議です。それも計算のうちなのでしょうが、、。
 昔から朝鮮半島では、「美人は北、かっこいい男性は南」というように、北部の女性は韓国男性のあこがれの的だと言います。そういう意味では、あの刈り上げの独裁者政権が美形女性を南北朝鮮間の交渉、国際政治の舞台で重要な”駒“として使うことは考えていたでしょうし、特に、オリンピックという世界的に、映像的に注目される場での利用を十分に計算していたことでしょう。
 それにしても、つい最近まで「核兵器発射ボタンは私の机の上にある」などと息巻いて、今にも米国との戦争を始めんとする勢いだった刈り上げ君が突如豹変し、美女軍団に加えて、これまた麗しい妹君まで特使として韓国に派遣し微笑み外交、南北首脳会談まで提案したのはいったいいかなる理由なのか。核兵器・ミサイル開発をめぐる国連の北朝鮮制裁が効いていることでの窮余の平和攻勢か。それとも高度な戦略に基づく行動なのか。あるいは単なる気まぐれか。
 もともと”北好き”の文在寅大統領もこの刈り上げ君の平和攻勢に気を良くしたのか、それとも会談した妹君の金与正に酔ったのか、南北首脳会談への前向き検討を約束。これにつられて韓国内では、核・ミサイル問題を忘れたかのように雪解けムードになってしまいました。そして、逆に圧力を言い続けている日本や米国は「何をばかげたことをやっている」風に見られ、むしろ孤立しかねない雲行きです。実におかしな状況です。
 北朝鮮は、平昌オリンピックに参加し、美女応援団を送ったからと言っても、核・ミサイル開発を止めるなどと一言も言ってません。それなのに雪解けムードにしてしまうのって、おかしいんじゃないですか。核・ミサイル開発を止めることを制裁の目的としているのに韓国が抜け駆けで支援に回るとしたら、それは許されないことでしょう。北朝鮮が平昌オリンピックを最大限利用して、我田引水するような状況にしてはなりません。

 上の写真は、たまに入りに行く横浜市南区弘明寺駅近くの「みうら湯」温泉。