つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

安倍首相、そろそろ代わっていいのかも

 今国会も先週末をもって閉会しました。働き方の方法を変える方案やカジノを認めるIR法案、参議院議員6増案という与野党対立法案もどうやら成立し、政治記者の取材注目点は、9月の自民党総裁選に向けた議員たちの水面下の動きに移ります。総裁選はすなわち次の総理を決めるもので、われわれ一般国民にとっても大きな影響のあるイベントです。
 安倍政権は2012年12月に成立してますから、すでに5年半余り。その前に小泉内閣のあとも1年やってますから、彼の内閣は都合6年半にもなるのです。ドイツのメルケル首相の在任期間に比べたら、まだまだという感じもありますが、小生の周辺では「あの勝手な振る舞いは権力の驕り。もう代わってもいいんじゃないの」という声も聞かれます。
 「権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する」という英国の文明史家ジョン・アクトンの言葉はここでも紹介しましたが、まさにその通りで、世界を見渡すと各国の指導者は今、徐々にそういう傾向を強めています。独裁国の金正恩習近平は言うに及ばす、民主主義国だってプーチン、トルコのエルドアン、エジプトのシシ、カンボジアのフン・センと、彼らは制度を徐々に自らに有利な方向に変え、長期利権構造を固めています。日本の会社にも90歳にもなるのにその権力を手放したりしない大新聞社のオーナーが存在します。
 それで、安倍氏の6年半はどうなのか。小生は長期政権にいささか疑問を感じるものの、それ自体が悪いとは思っていません。問題は権力の横暴があるかないかです。メルケルは長いですが、非常にバランスの取れた政治家です。その点、トランプはまだ政権に就いてまだ1年半程度なのに、極端に自己中心的な、恣意的な政策を次々にぶちあげています。この協調性のなさは世界を大混乱に陥れているので大問題。長期にならずに早く辞めてほしい政治家の典型です。
 安倍氏の政策を見ると、大方は問題ないと思います。ただ、モリ・カケ問題に見られるように部分的に自身や、あるいは家族(妻)の意思を貫くため、姑息な方法で政策の実現を図ろうとしたところはいただけません。また参議院議員の6増案も、自民党総裁選での地方票欲しさに安倍首相が積極的になったと見ていいのでしょう。財政難の時に議員定数を増やすなど、およそ国民の理解は得られません。
 と考えると、日本の首相もそろそろ代わってもいいのかなと思います。では、Who is the next?ですが、まあ、国民の期待度の高い小泉進次郎が若すぎて駄目と言うなら、地方に人気がある石破茂しかいないのではないか。石破氏であれば、外交、防衛面で安倍首相の路線を引き継げるし、経済政策的にも元銀行員(三井銀行とか)の本領を発揮して無難にやってくれそうな気がします。彼は見た目は国士の感じがして、権力を私心で動かそうという雰囲気も見られません。ということで石破茂氏に期待したいですね。

 上の写真は、鴨川シーワールドのトド。トドのつまりは政権交代か。