つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

日テレの「ゼロ」を見なくなった

 ウイークデーの夜11時台、小生はかつて村尾信尚氏がメーンキャスターを務めていた日本テレビの「ニュース・ゼロ」を見ることがほとんどでした。それは、朴訥とした村尾氏の話しぶりが好きだったからです。元財務官僚なのですから、それなりの知性があったのでしょうが、話しぶりはそんなことを少しも感じさせない、上から目線でない親しみやすさがありました。ですから、彼が画面から消えてしまったのは大変残念です。
 代わりに出てきた有働由美子女史は元NHKのアナウンサーですね。民放はなんだかすぐにNHK出身のアナを使いたがるけど、これって何のおまじないなんだろう。日テレに限らず、TBSや他局にもよく見られる現象ですが、自局にすばらしいアナウンサーが大勢にいるのに、他局に頼るのはまったく理解できません。
 その有働アナですが、村尾氏のトーンと100%違う感じがして、夜のニュース番組のメーンキャスターとしては果たしてふさわしいのか、大いに疑問です。彼女は、NHKでは最後に、連続テレビ小説のあとにやる朝の情報番組だかバラエティー番組だかの司会者でした。全般に固い印象のNHKの中でのバラエティー番組では、彼女のような笑顔があって能弁で対応力のある人がふさわしいし、歓迎されたのかも知れません。
 でも、ニュース番組では、起こった事象を冷静に伝え、一定の見解、ある程度のコメントが求められます。小生は最初のころしか見ていないのですが、彼女がその要望にこたえられているとはとても思えませんでした。もっと乱暴な言い方をしてしまえば、もともとバラエティーチックな要素を持ったアナウンサーがもっともらしいコメントしたところで説得力を持たない感じもします。
 それで、ネットでこの件について調べたところ、やはり小生と同じように思っている人は多く、ニュース・ゼロの視聴率は半減になっているとのこと。最初のころは10%程度あった視聴率も現在では5%を割ることもあるそうです。同じ時間帯にやるテレビ東京ニュース番組も女性アナがメーンキャスターですが、こちらの方がしっかり足が地に付いた感じ。深夜の番組にふさわしく落ち着いた語り口で、説得力があります。
 村尾さんをもう一度出せとは言いにくいです。でも、せめてしっかりニュースの読める自局のアナウンサーが登場してくることを期待します。いや、日テレ系読売テレビ土曜朝の情報番組も、辛坊治郎氏がいったん引っ込んだ後、また出てきました。長期休養のあとの村尾氏再登場は可能かも知れません。


 上の写真は、中国広東省深圳市福田区の高層ビル群。香港から広州行きの高速鉄道に乗って福田駅まで行ってきました。