つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

重大な性犯罪者の去勢化は是か非か

 外電を読んでいると、面白いというか、議論を呼びそうな内容の記事に巡り合います。それは、イタリアの連合政権内で、性犯罪者を去勢にするかどうかの法改正に関して意見が分かれているという話。なんだか、目には目をというイスラムの教えのような法改正です。政権党の一つ北方同盟は賛成していますが、もう一つの政党、五つ星運動は反対しています。どうなるか、注目されるところです。

 概して、性犯罪者というのは、再犯を重ねるケースがとても高いと言われています。性欲は本来理性で抑えなくてはならないものです。そうはいっても、理性で抑えられない場合もあるし、中には性的興奮、要求が高まると、犯罪者になり、獄につながれることさえ忘れてしまうような野蛮な人種も、残念ながら一定数います。となると、少なくとも再犯者に対しては、身体を物理的に不可能な状態にするしかありません。

 という発想から、今、かなりの国で性犯罪者の去勢化を求める法制化が進んでいます。ネット情報では、米国の一部の州、ドイツ、オランダ、スイス、ノルウェーの欧米ではすでに性犯罪者に対する「治療プログラム」という名の去勢化が進められていると言います。韓国やカザフスタンでも同様罰があるそうな。イタリアでは、どうも最近、レイプ事件が多発しているようで、女性有権者の声に敏感なポピュリスト政権としては、再犯を防ぐ究極の手段を取らざるを得なくなったようです。

 北方同盟出身のマッテェオ・サルベニ副首相兼内相は、シシリア島で最近起きた観光の米国人女性に対するレイプ事件を例に出し、「性犯罪には報復的な罰で報いるべきだ。強姦魔には化学的処置が必要だ」と訴えました。これに対し、五つ星運動は「化学的な処置では問題は解決しない。犯罪者が望めば別だが」とし、「政権党内だけでなく、もっと広く社会全体で議論すべきだ」と拙速をいさめています。女性と見ればすぐ口説いてしまう男性が多い国ですから、議論の行方は分かりませんが、結局、他の欧米並みになっていくのではないでしょうか。

 では、日本ではどうか。もちろん、基本的人権を重んじる日本国憲法の精神に反するような身体を損じる罰則は考えられません(それを言うと死刑も問題になってしまうのですが、、)。ただ、世論調査をすると、6割以上の人が「何らかの身体”治療”をするべきだ」とし、去勢化に賛成しているそうです。まあ去勢化と言っても、男性のブツを切り取ってしまうということではないでしょう。米国では実際に除去手術があったようですが、一般的には薬物によって性欲を減退させるなどの手段だと思います。

 ではお前はどう考えるのかと問われれば、再犯する重大性犯罪者には化学的処置どころか、何らかの物理的処置が必要ではないかと思っています。同性としてこんな意見を吐くのは忍びないのですが、女性が乱暴な理不尽男の犠牲にならないためにもそういう対応しかないでしょう。

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上の写真は、先日、東京・半蔵門の千代田いきいきプラザのカスケードホールで開かれた、16歳の天才的ヴァイオリニスト,河井勇人君の演奏会風景。彼の持っているのは、名器ストラディバリウス。数億円もするそうで、低音の響きが抜群にいいです。