つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

再度言う、力士も裸を見せる商売

 大相撲は2日に千秋楽となり、幕尻の照の富士が優勝しました。ここ10年以上優勝者はほとんど白鵬ばかりで、優勝争いそのものはつまらなくなっていましたが、今場所は白鵬が終盤に2連敗して休場。好調な大関、関脇陣に可能性が出てきて、俄然面白くなったと思ったら、最後に朝の山が足取りなどという奇襲に負け、尻つぼみにしてしまいました。小生は人種、民族差別意識はありませんが、やっと三役の日本人力士が優勝できると喜んでいたところ、またしてもモンゴル出身者に賜杯をさらわれてしまい、ちょっと残念です。

 特に幕尻に優勝させるというのは論外。初場所でも、幕尻で好成績だった徳勝龍が終盤になって大関貴景勝との取り組みが組まれました。そこには、三役が壁となって下位者の優勝を阻止してほしいという番付編成者の意図があるのです。多くのファンが正代との優勝決定戦を望んでいたにもかかわらず、貴景勝が徳勝龍に負け、簡単に幕尻の優勝を許してしまいました。今回も、朝の山が足取りに屈しなければ、照の富士との優勝決定戦が見られたのに、またしても面白味を半減させてしまいました。

 それはともかく、タイで暮らす友人から「最近、包帯をしている関取が多いね」と指摘するメールが来ました。まったくその通りです。肉体美を商売道具にしている女性のストリッパーなら、顔のマスクはもとより、決して足に包帯など巻かないでしょうし、絆創膏も張らない。同じように、相撲取りだって裸を見せ、その肉体美をある程度商売道具にしている以上、外見上の見てくれを考えてほしいと思います。が、残念ながら包帯巻き、絆創膏張りは結構います。

 これは前にも指摘したことですが、昨今の相撲取りは、体重増になれば圧力が増すとばかりに200キロ近くまでのデブになる人が多く、ひざを痛めやすいのです。体重増に良い面があることは否定しませんが、長くは続きません。やはりバランスを崩し合うスポーツである相撲には、ひざを縦横に曲げるバランス力が大事。体重増になれば、ひざに負担がかかり、十分に曲げられなくなるので、土俵からの落下などでひざや足全体を痛めるのです。今場所ひざを怪我した琴の若、琴勇輝も体重が重すぎることが原因。大型の外国人力士にもひざを痛めるケースが多く見られますが、ガタイの大きさに比べて足、ひざを鍛えていないからでしょう。

 解説者の北の富士さんが再三言っているように、歴代の横綱にはデブがほとんどいません。千代の富士朝青龍白鵬の強さを見れば、体重が相撲のある程度の必要条件であるものの、十分条件でないことが分かるはずです。われわれがどうして炎鵬や小兵力士に共感するか。それはでかい、デブの力士に対し、スピードとテクニックでかきまわし、チビが大男を翻弄してほしいという、かよわき人間の願いがあるからです。やはり大相撲は、昔のように100-150キロの力士が組み合う形で勝負を決めることが望ましいと思います。

 それに決まり手で言えば、押し出し、突き出し、はたき込みというのはあまり見たくない。四つに組んで技を出し合う形がいい。やぐら投げが見たいし、つり出しも見たい。二丁投げ、外掛け、内掛け、居反りや伝え反りも。居反りは宇良の得意技だったけど、今、以前よりかなりデブになってしまったので曲芸相撲はもうできないでしょう。宇良は今場所東幕下19枚目で6勝1敗。秋場所では恐らく十両昇進が狙える幕下5枚目以内に躍進するのではないでしょうか。再び関取になった宇良を早く見たい。

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  上の写真は、いずれもカーテン縛りの動物たち。2匹のうさぎちゃんにクマ君2匹が加わりました。