つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

徳勝龍-正代の優勝決定戦が見たかった

 大相撲初場所を終わってみて、驚きの連続です。幕尻の徳勝龍が優勝し、幕内最高位の豪栄道が5勝10敗で引退とか。2人は同じ33歳。徳勝龍は優勝インタビューで「もう33歳でなく、まだ33歳だと思っている」と元気いっぱいだったけど、豪栄道は来場所関脇に落ちて再起を期すわけでなく、辞める決断をした。これはこれで潔いけど、来春場所は大阪場所。彼は寝屋川市の出身だから地元であり、そこで”有終の美”を飾っても良かったような気もしますが、、。

 実を言うと、小生は小兵力士が好きなので、徳勝龍、千代丸のような腹が異常に突き出た体型の関取は好きになれません。ついでに、碧山、逸ノ城のような体重があり過ぎの力士、碧山、輝のような男のくせにおっぱいの大きい力士も感心しません、見苦しい感じ。やはり、体型的に言えば、昔の貴乃花、増位山、藤の川、益荒雄、千代の富士のような均整の取れた力士が素晴らしいと思います。解説者の北の富士舞の海両人がしばしば指摘しているように、ガタイがでかいことが必ずしもいいことではありません。

 それはともかく、幕尻力士が優勝するのは関心しませんね。フロック勝ちの印象を与えるからです。それを避けるために、審判部も千秋楽の結びの一番で、13勝で先行する徳勝龍に貴景勝との対戦を組んだんでしょう。横綱不在で最高位の大関が幕尻相手なら、常識的に大関が勝つに決まっている。しかも、徳勝龍は幕内と十両を行き来している力士ですから、力の差は歴然。審判部はさぞかし、優勝決定戦での正代と徳勝龍の再戦を期待していたことでしょう。

 ですから、われわれテレビ桟敷の人間も、正代が御嶽海に買った時点で、ああ今日はこれで優秀決定戦まで楽しめると思いました。それがどういうわけか、貴景勝は突きで相手を押し出せないばかりか、四つに組み止められ、力負けして押し出されてしまったのです。情けないことこの上なし。いかに、自身は優勝には絡まないとはいえ、大関の意地はないのか。ここは館内、テレビ桟敷の多くのファンの期待にこたえ、決定戦に持ち込ませるのが大関の務めであったでしょう。

 立派に勝った徳勝龍にケチをつけるわけじゃないが、小生は正代の方に期待していました。というのは、将来性を考えると、徳勝龍に今場所以上の期待はできないでしょう。来場所、前頭の上位に上がっても勝ち越せるかどうか。その点、今場所の正代は素晴らしい内容の相撲を見せました。将来、大関以上を狙える力士です。その弾みをつけるためにも、優勝が必要だったと思います。立ち合いから一気に押っつけて攻め込む、今の相撲が取れ続けるなら、正代は来場所も大いに期待が持てます。

 ゴーゴー豪栄道はもう限界でしたね。もともと序盤に負け癖がある、期待の持てない力士でしたが、今場所は特にひどかった。炎鵬に負けた一番はやる気が全然見られないし、千秋楽には、押し相撲の阿武咲に対し、自分得意の四つに組み合ったのはいいが、逆に投げ飛ばされてしまった。大関が土俵上で背中に土が着くほど投げられるようでは情けなさ過ぎる。恐らく、来場所関脇で10勝以上は無理でしょう。であれば、地元大阪で無様な相撲を見せる前に辞めようと決断したのは賢明だったのかも知れません。

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 上の写真は、錦糸町の駅前ビルにあるマキネスティコーヒー店。コーヒーが詳しい小生の友人が経営している店。