つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

草津町町長室での女性議員性的被害は本当か

 いやー、世の中、男女絡みのさまざまな事件がありますが、結構驚いてしまったのは「群馬県草津町の女性議員(51)が町長(73)から性被害を受けた」とされる事件。告発内容を見ると、事は数年前、町長室で起きたというのですから、もし本当だとしたら、飛んでもないことであり、非難されて然るべきですが、この女性議員は逆に、「虚偽の告訴で町長を侮辱した」という理由で住民リコール投票にかけられ、圧倒的多数の賛成で失職してしまったのです。こちらの方も大変な驚きでした。

 男女間の行為というのは基本的に密室で行われるため、ほとんどのケースで実態は分かりにくい。ただ、”事件”となると、被害者になるべき女性の訴えが取り上げられ、それがほとんど真実のように世間に流布されてしまいますので、男性にとっては悲劇です。最近では日本代表クラスの陸上競技選手であった31歳の私立大職員が、女性の部屋で友人多数と酒を飲み、その後に友人が帰宅し、2人きりになったあと事に及んで、女性に性的暴行で訴えられるケースがありました。

 この元陸上選手は「合意があった」と主張していますが、小生から見ても、この男性の主張には相当納得できるところがあると思います。というのは、女性が男性を自宅での飲み会に誘っていること、さらには友人を帰らせ、2人きりのシチュエーションを作っていること。これは、男性に「一定の了解」を与えている行動だと理解できます。本当に嫌だったらこの男性も友人と一緒に帰ってもらうだろうし、そもそも嫌だったら自分の部屋に入れないでしょう。

 密室じゃないけど、電車などでの痴漢事件も分かりにくい。「それでもボクはやっていない」という映画もありましたが、痴漢事件の場合、警察は特に女性の一方的な供述に基づき処理しますから、男性にとっては恐ろしい。”被害”女性が実は気の弱そうな男性を標的に痴漢としてでっち上げ、金を巻き上げる事件もありました。前にも書きましたが、小生は記者時代も、ましてや職場に通う必要のない今では特にラッシュの乗り物に縁がないので、この種の冤罪事件にも遭遇しなかったのは幸せでした。

 草津町の事件の話に戻します。女性議員は「町長室で町長に突然抱きすくめられ、キスされ、そして押し倒された」と供述。これに対し、町長は「町長室はいつもドアが開放されており、密室ではない。年齢(前期高齢者)的に言ってもありえない」と反論しています。真相は分かりませんから、状況から推理するしかありません。町長の言う「年齢的に無理」というのは100%信じられませんが、ドアが開放されているというのはかなりの部分、そういう行為に及ぶことがないことを裏付けています。

 さらに相手は、立派な町会議員さん。ある意味町長と同格である議員に突然そんな不埒なことができるでしょうか。さらに、この女性が51歳で、”事件”発生の数年前でも40歳代後半というそう若くもない年齢であること、さらには写真を見る限り、それほど魅力的なご面相をしているわけでないこと-などなどから推理すると、どうしても町長の主張の方が理解されやすい。事実、多くの町民も「女性の告発は虚偽」と思ったらしく、リコール投票で2835人の住民のうち、なんと2542人が女性議員の罷免に賛成したのです。

 毎回言うように、小生は元記者なので、こういう事件に遭遇すると、まず裏読みしてしまいます。一般に女性が性的事件を告訴するのはかなり勇気がいることです。しかも議員の立場を顧みず、いやそれを犠牲にしながら、敢えて告訴に踏み切ったのはいかなる理由か。恐らく最終的な狙いは、町長を追い落とすことだったと推察できます。となると何か。町長と当該議員の間で前から男女関係や金銭のやり取り、財産上の問題がなかったとすれば、怨恨ではない。草津温泉は日本三大名湯の一つですから、町の事業に関する利権絡みか。それで誰かにそそのかされたのか。さまざまな推理が頭に浮かび上がってきます。

 上の写真は、箱根登山鉄道塔ノ沢駅構内にある「深沢銭洗い弁天」。次の機会には、電車を降りてゆっくり一万円札を洗ってみたい。