つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ニシキヘビ逃がしの責任はヘビーなものに

 本当に世の中、酔狂な人がいるものです。あんな薄気味悪いヘビを狭いアパートの中で何匹も飼っていたというのですから。ベロをチョロチョロと出しながら、体をくねらせて近寄ってくる。しかもそのベロの先は2つに割れている。まさに気味の悪さで言えば、空前絶後。犬だったら、ベロを出せば、可愛い可愛いと手を出しますが、ヘビは毒蛇もいて噛まれたら最後です。蓼食う虫も好き好きとは言いますが、そんな爬虫類をペットとして飼う神経が分かりません。ましてや逃がしてしまうとは言語道断です。

 網目ニシキヘビは毒蛇ではありませんが、横浜市戸塚区界隈に住む市民はおちおち外も歩けなかったでしょう。夜は窓から侵入ってなこともあるし、枕を高くして寝られなかったでしょう。小生の住むマンションは西区にあり、かなり離れていますが、それでも小学校などでは結構話題になっていて、子供たちも用心していたとか。昔、アマゾンに10メートル以上もある長さのアナコンダがいて人を襲うという映画がありました。今回逃げたのはビール缶くらいの太さで3・5メートルだと言いますが、それにしても巻かれて、窒息死することを想像しただけで怖い。

 逃亡ニシキヘビは結局、10日以上、屋外からは出ず、同じアパートの屋根裏に潜んでいたとか。野生でないと、えさの獲り方が分からず、結局依存性が強いので、飼い主から離れたくなかったのかも知れません。これって最近の子供の傾向と同じかも。親が甘やかし過ぎると子供は親への依存性が強くなり、結局、自活能力がなくなり、引きこもりになるというような。野生動物の世界では、親は子供の乳離れを誘うために、ある時点で非常に冷酷になって突き放すと言います。でも人間もペットも最近は過保護が多い。全面的に他人に頼っていると、一人前にはなれないんですね。

 それはともかく、ニシキヘビを飼育していたのは若い男性のようですが、小生的にはこの人の生き方、生活に非常に興味が湧いています。毎日ペットを見てニタニタと顔をほころばせ、満足感に浸っていたのでしょう。いったい爬虫類を飼ってどういうところが楽しいのか、聞いてみたい。えさは冷凍のネズミを与えていたそうですが、その丸呑みするところが面白かったのか、下ベロをチョロチョロ出して大口開けてくわえるところか。まさか、他に生きたえさを与え、絞め殺すところは見て喜んでいたわけではないでしょう。

 彼個人はどんな家庭に育ってきたのか、子供のときからヘビ飼い一筋か。今どんな職業に就いているのか、餌代はどのくらいかかっているのか、仲の良い友人、彼女がいるのかな、いたら爬虫類趣味を告知できるのか、自分の部屋に呼べるのかなーなどなど。まあ、女性でもヘビを首に巻いたりするヘビ好きな子もいるのでしょうから、類は友を呼ぶということもあり、他人が余計な心配をする必要はないのでしょうが、、。

 さらに余計な心配ですが、この若者、今回のヘビ逃がしで膨大な災難を被ることになったようです。アパートの大家さんに爬虫類飼育を告知していなかったため契約違反を問われ、即刻退去させられています。本人もヘビの捜索に付き合うために、10日以上、仕事を休まざるを得なかったでしょう。さらに、捜索隊の経費、隣近所への慰謝料、屋根裏を壊したための修理代も恐らく彼個人の持ち出しになるでしょう。こうした諸費用は大変ヘビーなものになるに違いありません。

 下の写真は、自宅マンション内の花壇の花。小生は爬虫類より可愛い犬、愛らしい花の方がいい。

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 叶正子は年取ってからの方が声が魅力的。