つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

”慰安婦”のおかしさを韓国人も気づき始めた

 その昔、米国の黒人奴隷がアフリカ大陸からどのように連行されたかを映像化した「ルーツ」というテレビドラマがありました。それを見ると、アフリカで平和な暮らしをしている黒人の若者が道を歩いているところを白人の奴隷業者によって突然、木の上から網をかぶせられ、そのまま奴隷船に押し込まれて大西洋を渡るというストーリーでした。本当かなと思いましたが、未開地の民を奴隷として連行するのであれば、半分以上当たっているのかなとも思いました。

 このルーツのストーリーに触発されたのかどうかは知りませんが、戦前日本陸軍の軍属であった吉田清治という男が「朝鮮の済州島で日本軍が街中の女性を強制的にトラックに乗せ、連行したのを目撃した。多くが従軍慰安婦にさせられた」などと証言。これが朝日新聞に載り、当の韓国側の感情的な反発もあって大問題になりました。戦前、朝鮮半島は日本の植民地というより日本国の一部であったので、こんなことをしていたとしたら、確かに大問題です。でも、この吉田発言はその後の調査で虚偽であったことが証明され、朝日新聞誤報であったと認めています。

 見てきたような嘘をつくと言う言葉がありますが、吉田清治はどうしてそんな国辱的な嘘をつく必要があったのか。国辱”事件”の報道を歓迎する朝日新聞がまんまと吉田にだまされたのか、それとも、同社自体が国辱に合うストーリーを意図的に構築し、吉田を利用したのか。その辺のところは分かりませんが、この朝日報道によって「日本は街中の人間を強制連行する国」「朝鮮半島の女性を性奴隷化した」という虚構が朝鮮半島から世界中に広まり、日本は”性”悪の根源のように見られてしまいました。

 でも、常識的に考えれば、白昼公衆の面前での無差別拉致、強制連行などありえないことです。日本は当時、朝鮮半島は植民地でなく、日本の一部と認識していました。それで当地で多くの公共事業を起こし、ソウルにも「京城帝国大学」という高等教育機関まで造ったほどです。同一化しようとしていた領地の民を強制的に慰安婦にするなどおよそ考えられません。もし日本陸軍がそれをしたというなら、内地でも同様の連行事件があっておかしくないのですが、そんなことは聞いたことがありません。

 正しくない歴史は必ず訂正される。まず、韓国で「反日種族主義」という本が出版され歴史を正しく見ようとする風潮が出てきました。さらに同国で最近、「慰安婦詐欺をなくす会」なる組織ができ、「婦女子の”連行”と言い張って日本から補償金を取ろうという詐欺がある」と、いわゆる慰安婦を犯罪者呼ばわりする声も上がっているそうな。その運動推進者によれば、女性を売春の場に送り込んだのは多くの場合、若い女性の両親であり、彼らが前金を取って然るべき業者に売り渡していたのだと言うのです。これが正論だと思いますが、売り渡した親はすでにこの世にいませんから、いわゆる慰安婦たちの訴え得なのでしょう。

 戦前、日本国内でも貧しい家庭で女子を売り渡すことがありました。別に朝鮮半島に限ったことではありません。両親に売られた女性たちが自らの意図に反して春をひさぐ商売に置かれたことは悲惨であり、同情の余地はあります。でも、それはビジネスベースで行われた取引であり、当時は合法的なことでした。自分が悲惨な目に遭ったと感じたら、それは本来売り渡した両親を恨むべきであって、身柄取引を商売にした女衒ブローカーや”春”を求めた男たちを恨むことではない。

 ある韓国人女性ジャーナリストが日本の従軍慰安婦問題に関連して、「韓国軍だって1970年代、米軍の支援としてベトナムに派遣された際、ベトナム人女性を慰安婦にしたではないか。現地には多くのコーリアン・ハーフのベイビーが残されている」と暴露しました。だが、その報道は退職軍人、在郷軍人会から厳しく批判され、封印されてしまいました。自己に都合が悪いことを強圧的に封印するのは、事実でないことを誇張宣伝して自国を悪者にするのと同等にたちの悪い仕儀です。

 上の写真は、横浜ベイクォーターのランタン祭りの飾りつけ。下の方は野毛山公園で見かけたピンク紫陽花。