つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

コロナはミクロ寄生、ロシアの戦争はマクロ寄生

 これは根源的な疑問かどうかは分かりませんが、ロシアの愚かな指導者プーチンは、世界が脅威の感染症コロナウイルスに苦しんでいる、まさにその時になぜ一段の苦しみを世界に与える侵略戦争などを起こしたのか。正直、これも理解できません。恐らく戦争で被災したウクライナにもコロナは及んでいたはず。でも、映像で見る限り、住民は防空壕に逃げた際マスクなどしてなかったし、感染症より爆弾が怖いという感じでコロナ対策の一つもなかったように思います。

 一方、ロシア国内だってコロナは蔓延していたでしょう。かの国の感染症死者は発表されていないので、寡聞にして聞きませんが、相当数が亡くなっているはずです。ほぼ独裁国で自由な報道もないので、ロシアへの制裁影響とワクチンとの関係は分かりません。西側は経済制裁を掛けているし、ロシア政府も西側のワクチンなど望んでいないでしょうから、恐らくファイザーやモデルナなどは入っていないはず。あるいは、中国製ワクチンを輸入しているかも知れませんが、中国製はすでに東南アジアやアフリカ諸国からも”ダメワクチン”の烙印を押されているので、ロシアも躊躇したのではないか。

 うがった見方をすれば、コロナで世界的に工場は止まり生産が停止したほか、サービス業などもやられて不景気になった。であれば、戦争でも始めて武器を使えば、そちらの方面のビジネスは盛り返すのではないかとプーチンが考えたのかも。ロシアは世界的な武器輸出国であり、宣伝にもなる。さらに、米国も景気回復のテコとして自国の武器を売りたい、宣伝したい。ですからウクライナの戦場を恰好の”見本市会場”としてとらえている可能性もあります。悲しいけど、そういう視点もあると思います。

 カナダ出身の歴史学者、ウイリアム・マクニールは「疫病と世界史」という名著を著しています。生物体にはミクロで寄生するものとマクロで寄生するものがある。ミクロで寄生するのが疫病の主原因となるウイルスや細菌。片や、権力者や軍隊が人民の生産物を搾取することがマクロ寄生であり、生産物を搾取するための手段として暴力や戦争が使われるというのです。マクニールがここで指摘するのは、2つの寄生が人口規模の適正化を図っているという面白い視点です。つまり、地球上の人口が増えすぎると世界的な疫病が流行り、戦争が起こるとのこと。

 今、地球上の人口が80億人に迫る勢いです。国際的なシンクタンク「ローマクラブ」が1972年に出した報告書などでは、自然環境の中で人間が生存していける数は限られており(一説にはMaxで40億人以下)、対策を取らない限り地球は100年以内に衰退すると指摘していました。あれから50年、爆発的な人口増があり、現在の人間の数はゆうに地球の収容力(キャパシティー)を超えているとの見方があります。無理に人間を養うために地球環境は傷んでいます。

 であれば、新型コロナウイルスの流行とロシアが仕掛けた馬鹿げた戦争も、人口抑制を目論む”神”が仕向けたことなのか。ロシア軍が今、ウクライナ原発に攻撃を仕掛けているのはまさにクレージー。これも神に命じられたハーメルンの笛吹き男的行為、自滅的な現象の一つでしょうか。また、マクロとミクロの寄生は同時発生するものなのか。なるほど、前世紀初め、スペイン風邪が大流行した時には第一次世界大戦がありました。何だか因縁めいています。マクニールが今も生きていたら、何と分析するか聞いてみたい気がします。

 上の写真は、我が家の近くを流れる横浜大岡川でスタンディングパドルボードを楽しむ人たち。下の方は、伊勢佐木町モールのファミレス「ガスト」で見た配膳ロボット。