26日に来年1月の大相撲初場所の番付が出されました。横綱1人、大関1人という上位不在、しかも照ノ富士が万全でないでしょうから、途中休場も考えられる。その分、関脇、小結が4人ずつと厚くした工夫も見られましたが、興味半減。正代の10勝による大関復帰は期待できないので、若隆景か高安が早く大関に上がってもらいたいと思いますが……。それはともかく、伊勢ケ浜親方の理事降格と逸ノ城の一場所出場停止が同時に発表されたのは驚きでした。伊勢ケ浜部屋では、古参力士が下の力士を殴打する”事件”があったとか。正直、まだこんなことしているのかと魂消ました。
逸ノ城の出場停止は、酒乱によって親方女将、常連呑み屋での客への暴行事件があったとすでに週刊誌が書いていたので、想像していました。正直な感想を言えば、親方女将に暴行して1か月の出場停止は短か過ぎると思います。かなり前、立浪部屋の横綱双羽黒が親方夫人を殴って部屋から逃走したことがあり、彼はその後、髷を切って引退しました。たとえ酔っていたにせよ、親方夫人に手を挙げるのは言語道断。部屋制度の中では、親子関係を壊すような重い”罪”であり、停止1か月とはあまりにも軽すぎるでしょう。
この事件を見ても、やはり外国人の大相撲入りには問題があると思わざるを得ません。双羽黒事件から見て、この種の犯行に及ぶのは必ずしも外国人だけではないのですが、やはりそれでも、小生は、日本の大相撲の伝統を知らない外国人が起こしやすい事件と思えてなりません。モンゴル人朝青龍が横綱時代に師匠の高砂親方(元大関朝潮)を「大関までで終わった弱い関取」とバカにしたり、引退して解説者になっている相撲界先輩の舞の海氏に対し、「解説者などする顔(身分)じゃないよ」と暴言を吐き、本人に面と向かっては「おい、秀平」などと呼び捨てにしたそうな。
外国人は強いことがすべてで、先輩後輩、年齢の老若などに配慮しない傾向があります。舞の海をバカにするのも「お前なんて最高位小結で終わった力士じゃないか。そんな奴が偉そうに解説なんてするんじゃない」との思いが心底にあるからでしょう。逸ノ城の事件を見て、改めてこの胸糞悪い朝青龍の態度を思い出してしまいました。白鵬もかつて行司、審判委員の判定を不服として土俵に上がらないことがありました。これも、大横綱が判断しているのに、大した関取でもなかった木っ端審判委員がケチをつけるのかという思いが白鵬にあったように思います。
その点、日馬富士だけは別格。モンゴル人会の席で、先輩の白鵬に敬意を示さなかった貴ノ岩を灰皿で殴った事件があり、それが明るみに出、日馬富士は責任を取って引退しました。これは単に酒の上での暴力事件と見られていましたが、実は小生、日馬富士が日本の伝統を理解したが故の行動だと見ています。この事件自体は貴ノ岩が被害者なんですが、冷静に見れば、日馬富士の方に理があったように思えてなりません。後輩に相撲界の理、日本の常識を教えるつもりだったのでしょう。その教え方は少し乱暴でしたが……。でも当の貴ノ岩はその後部屋内で暴力事件を起こし、結局引退に追い込まれました。
こうした事件を起こすのはどうもモンゴル人が多いように思います。何度もこのコラムで書いてきましたが、外国人に日本の伝統を理解させ、それに基づく行動を起こさせるのは無理があります。彼らはそうした伝統を咀嚼しないまま引きずられ、ストレスを溜め、結局、その挙句にストレスを爆発させてしまうのだと思います。逸ノ城は普段おとなしい男で、酒を吞んだ時だけ、豹変して乱暴になるとのこと。こうしたさまざまな現象を見ると、やはり大相撲に外国出身者を入れたのは間違いだと強く思います。
スポーツなのに力士がちょんまげをつけ、和服を通常外出着とさせられる大相撲のしきたりなど本来、外国人には理解できないでしょう。であれば、モンゴル人は日本などに来ないで、土俵のない草原の中、彼らの民族衣装を着けて十分戦える自国のモンゴル大相撲を創設したらいいと思います。日本の大相撲の各部屋も朝青龍、逸ノ城の非常識行動を教訓にして、もうモンゴル人力士を呼ばないでもらいたい。
上の写真は、昨年秋場所のテレビ中継を写したもの。砂被りの妖精は、午後3時前の幕下上位の取り組み時にもう来ています。その後もトイレに行く様子も見せず、十両、幕内の終わりまで見続けています。よほど相撲が好きなのか、それとも別の意味があるのか。