つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

羽生も渡辺も頑張れ、まだ藤井に負ける歳でない

 ユーチューブの有料会員にはなっていませんが、しばしばユーチューブで音楽を聴いています。音楽のほか、将棋、囲碁観戦も好きです。特に、小生は藤井聡太羽生善治2人のファンなので、ついつい彼らが指した実戦の棋譜も見てしまいます。大学時代は初段くらいで、将棋部のサブメンバー。これが一番強かったころで、今では見る影もない。コンピューター相手にやることがありますが、ポカ(見落とし)が多くてとても駄目で、観戦専門になっています。藤井、羽生の素晴らしい将棋を見て感動し、自らを慰めています。

 それにしても、藤井は強い。最近、先手番では負けなし。でも現在進行中の王将戦第5局の藤井先手のユーチューブを見ると、羽生が素晴らしかった。往年の7大タイトルを奪取した時を彷彿させるような指し回しで、一時、藤井先手を破る寸前のところまで行きました。でも、藤井は終盤が見事。中盤で優位に立つと、絶対ミスをしない。彼はもともと詰将棋名人ですから、完璧に詰めまで読んでしまうのです。最後に羽生にミスが出て藤井が勝利しました。これで藤井の3勝2敗。

 問題はこれからです。王将戦の次6局目は羽生の先手、藤井の後手。王将戦ではこれまですべて先手が勝っています。ですから、順調にいけば、次は羽生が有利なんでしょうが、藤井は他棋戦でも後手番での勝率が圧倒的。ですから、第6局は藤井が後手で勝って王将防衛ができるかどうかで、まさに藤井の真骨頂が問われるところです。小生としては羽生に勝たせたい。彼は将棋で稼いだ金のほとんどをボランティアやいろいろいな方への寄付に充てている。まさに”棋譜”より”寄付”という感じの人間的に素晴らしい男なのです。

 羽生の奥方の畠田理恵さん(元アイドル女優)が亭主の大量の寄付ぶりに驚きながらも、賞賛していました。小生は昔から羽生ファンでしたが、最近、この寄付の話を聞いてますます好きになりました。でも、藤井も好感が持てます。20歳の若さにしてはべらぼうに謙虚です。戦いが自分の勝利で終わった後、相手をいたわるように話し、心構えが優しい。内人と話しているのですが、彼は素晴らしい両親に恵まれ、良いしつけを受け、円満な家庭で育っているんだろうなと。

 で、今、羽生と藤井が戦う王将戦では、小生としては双方のファンなので、正直どちらを応援していいか分からない。どちらかと言うと、100回目のタイトル奪取がかかる羽生を応援したい。藤井のあの強さなら、王将などいつでも取れる。今回は羽生に譲ってもいいんじゃないかと思います。藤井は今、渡辺明名人と別のタイトル戦「棋王戦」も戦っています。現時点で藤井の2勝ゼロ敗で、あと一勝すれば棋王奪取です。名人戦につながるA級順位戦も今、6勝2敗でトップ。3月2日に挑戦者が決まります。

 これまで飛ぶ鳥を落とす勢いだった渡辺名人ですが、このところ棋戦でずっと藤井に負け続けです。栄枯盛衰は世の習いとはいえ、渡辺名人があれほどまでに藤井に勝てないのを見ると、それも残念、可哀そうでなりません。恐らく今年の名人戦は渡辺ー藤井の対決になると思いますが、初老の星・羽生同様に、中年の星・渡辺名人にも頑張ってもらいたい。2人ともまだまだ頑張れる、小便臭い(失礼!)若者に負けるな。君らの頑張りが多くの同世代人に勇気を与えるということを自覚して戦ってほしい。

 上の写真は、横浜・野毛呑み屋街で焼き鳥で有名な店「末広」で、いつも行列しています。馬と鹿の肉が食べられる「馬鹿鍋・浜幸」は好事家の店。