つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

プーチン憎ければ、家族、友人、犬猫まで憎い?!

 前回のブログでユーチューブによくアクセスする話を書きました。将棋のことが中心でしたが、実はいつもは音楽を聴いている方が多いのです。ながら族で他のこともできますから。音楽の種類は多方面。小生の若いころのフォークソング、ポップス、それに歌謡曲も。美空ひばりの演歌「みだれ髪」「津軽のふるさと」もグッドなのですが、大橋純子の「シルエット・ロマンス」「たそがれマイラブ」、サーカスの「ミスターサマータイム」、西島美恵子の「池上線」、高橋真梨子の「桃色吐息」などもいい。

 民謡も好きです。日本の民謡では、やはり昔住んだことがある東北地方の民謡が好み。津軽山唄や新相馬節、南部牛追い歌など、訛りの歌声であればさらにいい。海外ものでは、ポルトガルのファドもよく聴きます。ファドは四谷のレストランで最初に出会ってはまって、その後CDを買い、さらには現地リスボンの港町のバーで、生のファドを聴いたこともありました。ファドは古びた場末のバーやレストランの雰囲気に合う、歌手では、哀愁を帯びたかすれ声の歌手アナ・モウラが素晴らしい。

 でも、一番聞くことが多いのはクラシック系。オペラ歌手のアリア独唱かアンドレ・リュウ・オーケストラの演奏。彼の演奏会は掛け値なしに楽しい。オペラ歌手は男女を問わずですが、どちらかと言うと男性が多いかな。3大テノールもいいですが、最近はまっているのがロランド・ビラゾン。彼が歌うビゼーの「真珠採り-まだ耳に残る君の歌声」は絶品ですね。若手のテノールでは今、第一人者でしょう。アルゼンチン出身のホセ・クーラ、ドイツ出身のヨナス・カウフマンも悪くない。

Rolando Villazón sings "Je crois entendre encore" - YouTube

 女性のソプラノ歌手は一般的にキンキン声なので、夜、ゆったりとした気分で酒を吞みながら聴くのには適さない。その中でも、柔らかい高音を出すサラ・ブライトマンは別格で、大好きです。彼女は盲目の歌手アンドレア・ボチェーリと一緒に歌う「タイム・トゥー・セイ・グッバイ」で有名になり、小生も最初にそれを聴いてファンになり、彼女のCDを3枚買ってしまったほど。ですが、今ではユーチューブでいくらでも聴けるんですね。CDを買わずに済むんですから、良い時代になったものです。

 女性ソプラノ歌手としてはロシア人のアンナ・ネトレプコも有名。美人だけにユーチューブの初期画面にしばしば出てきます。ファンが多いんですかね。歌声は悪くないのですが、声質に特徴がない。小生の好みで言えば、サラ・ブライトマンとはとても比べられない。アンドレ・リュウ・オーケストラに登場するオーストラリア人ソプラノ歌手のミルシアの歌声にも及ばないと小生は思いますが……。

 それはともかく、ネトレプコは美人歌手だけに、これまで世界各地でもてはやされていました。だが、最近は風向きが悪い。実は彼女は大のプーチン支持者だそうで、それを知った世界各地のプロモーターが彼女の演奏会招請を断り始めたというのです。芸術とかスポーツとか、本来政治や戦争とは関わりがないのに、ロシア人は今、世界的なボイコットに遭っています。とりわけ、ネトレプコプーチンとの関係があるので、見せしめ的にボイコットされたのでしょう。

 プーチン憎ければ、家族や、親しい友人も、彼の飼っている犬猫まで憎く、嫌いになるということか。プーチンにはかつて秋田県から秋田犬がプレゼントされましたが、最近、その消息は一切出てきませんね。今、プーチンに関わることは日本でも一切タブーでしょう。その点では、安倍元首相はプーチンと個人的な緊密さを自慢していましたが、もし生きていれば、その点をいまだにさんざん追及されたことだと思います。大変失礼ながら、すでに冥界に入られ、そんなことがなかったという点では、案外良かったのかも知れません。

 上の写真は、神田明神近くで見たタイレストランの入り口風景。