つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

完璧な大谷君、ちょっとだけハメを外せないか

 今、日本で最大の話題はMLBエンゼルス大谷翔平選手ではないでしょうか。驚くことに打者としてすでに24本のホームランを放ち、2位のヤンキースのジャッジ選手に5本の差を付けている。であれば、このままホームランを量産し、最後にキングの栄冠を勝ち取って欲しいと、日本人であればだれでも願っています。二刀流の投手の方も半端でなく、エンゼルス投手陣の中では最大の勝ち星(6勝)を挙げているそうな。足も速いのですでに10盗塁。この男、何やらせても他より秀でてしまうのです。

 チビでブオトコからまだ許せるけど、”残念ながら”大谷は193センチという日本人離れした長身で足が長く、しかも可愛い系の美男子ときている。その上、インタビューの対応も偉そうなところは寸分もなく、謙虚な振る舞いに徹している。笑顔もいい。なんでこんな完璧の人間がいるのだと、ほとんどの人が恐らく天を仰ぐのではないか。「神様はなんでこんなえこひいきをするのか、人間間の不平等を作ってしまったのか」とつぶやきながら。

 で、世の若い女性は日本人、米国人に限らず、何とか我がものにならないものかと、大谷を虎視眈々と狙っています。前にも書きましたが、以前、5歳くらいの少女が大谷本人に向かって、「私、大谷さん、大好きです。大谷さんと結婚するにはどうしたらいいですか」と直接聞いていたのは驚きました。彼は、5歳くらいの少女も酔わせてしまう魅力を持つ男なんでしょう。結婚相手とは限らず、「大谷のような男児がいたら」とか「大谷のような孫が持てたら」と、年増女性からも羨望の目が向けられています。

 大谷は今、野球に集中するため、睡眠をたっぷり取り、食事に気を遣い、日常を計画的に過ごしているとか。異常なまでのストイックな生活を送っているようです。だから、あのパフォーマンスができるでしょう。若くして完成度の高い人間です、完璧な人間です。神様みたいな人間です。ヤクルト村上選手が「村神様」などと呼ばれているけど、本当の神様は大谷ではないでしょうか。

 でも、平凡な小生がつらつら考えるに、大谷はこんな完璧な人間のままでいていいのかということ。どこか間の抜けたところ、少しの欠点が見えることの方が人間らしい感じがしてなりません。若い女性が完璧な大谷を結婚相手と考えた場合、自身もそれなりの完璧性と品格が求められるでしょう。付き合っている時も、結婚してからも相手がへんな女であったら、「なんだ大谷ってその程度の男か」と言われそうですから。一緒にいる女性の方も相当神経を遣うことになるでしょう。つまり、大谷がストイックでいる以上、結婚相手も相応に生活上でかなりの制約を受けます。

 それはあたかも皇室の人と結婚する場合のように。秋篠宮家の眞子さまと結婚した小室圭氏などはなんといわれなき中傷、バッシングにさらされたことか。恐らく大谷の嫁さんはこれに匹敵するくらい監視の目が及び、一挙手一投足が注目されるでしょう。となると、世の大方の親は、果たして大谷が娘の結婚相手としてふさわしいのかと改めて考えざるを得ないのではないか。

 大谷の野球での報酬はほぼ無尽蔵でしょう。複数年契約で今後100億円以上の金が入るとか。結婚相手はそれも魅力ですが、金など一定の額があれば十分。何事もほどほどが良い。それより、自分らしく振る舞えない、のびのびとした生活ができない方がよほど辛い。かと言って、今さら真面目な大谷に少しは不良になれよとも言いにくいし、言われても大谷は不良になれない。それは、彼の頑なな人生観に裏打ちされたものだから。でも、正直、ちょっとだけ、並みの若者のようにハメを外して欲しいかなとも思います。

 上の写真は、横浜・野毛、伊勢佐木町付近の風景。上方はドンキホーテ店頭水槽の熱帯魚。下方は大岡川をゆったり行くスタンドアップ・パドル・ボード。大谷君もゆったり、ゆったり行ってください。