つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

もし今夏総選挙があったら、どこが勝つか

 国会も間もなく会期末を迎えるので、岸田首相が解散に踏み切るかどうかが最大の焦点でしたが、結局、見送ることに決めました。一時は、ゼレンスキー大統領まで呼んだ広島サミットの主宰で岸田人気は一気に高まったが、その後に週刊誌に出てきた”バカ息子”の首相官邸内悪ふざけ問題で、予想外に人気を下降させ、まずいと考えたのでしょう。まあ、気が小さいなとの感じもありましたが、大局的には賢明な選択であったと思います。

 よくよく考えれば、前回総選挙は一昨年の秋10月であり、あれからまだ2年も経っていません。もともと4年任期なのに半分も経過しない段階で解散、解散、総選挙では政治空白を作るばかりで感心しません。少なくとも、2年経過後にしてもらいたい。という視点で見ると、解散は今秋、臨時国会の予算編成後か、あるいは来年冬の通常国会冒頭か。国防費増額でも、少子化対策でも大きな財源が必要であり、その財源根拠を有権者にしっかり提示するのが筋かと思います。

 で、死んだ子の歳を数えても意味ないのですが、今回、解散があって7月総選挙になったら、国会の勢力図はどう変わるのかという点。小生の分析では、恐らく自民党はそれほど変化はない。あるいは公明党との確執問題があるので、若干減らす可能性があるが、2桁減にはならないでしょう。一方、対抗馬の立憲民主党はどうか。これはぼろ負けすると思います。今でも、衆院で100議席に及ばないのですが、下手をすれば、小生は50-60議席程度に下がってしまうのではないかと予測していました。まあ、これは希望的な観測でもありますが……。

 公明党も減らす可能性があります。この党は自民や日本維新の会との一定の話し合いのもとで小選挙区で当選者を出してきましたが、東京、大阪でこの”協調路線”が崩れたのでもう小選挙区の当選はほとんど望めません。いかに、支持団体創価学会の信者が重点候補者の選挙区に3カ月前から住民票を移しても、すでに動く信者数が少なくなっている上、統一教会問題の影響から過剰な勧誘もできなくなってしまいました。もうこの党は下降トレンドの一途です。

 共産党も勝つ要素がない。訴えて共感を呼べるような政策は何もない。現状維持がいいところではないか。共産、社会党とれいわ新選組は左翼勢力の中のゼロサムの関係。れいわが伸びれば、共産が減り、社会は限りなく廃党に向かうという関係です。左翼全体のパイは絶対に増えないのですから。ユーチューブでホリエモン堀江貴文)が言うように、れいわ新選組の主張は絵空事の「デタラメの主張」ですから、無教養な人は騙せても知性ある人は騙せません。

 国民民主党は今のままでは伸び悩むでしょう。京都の前原誠司議員が画策しているらしいですが、日本維新の会との何らかの共闘態勢が作れれば、発展の余地があるかも知れません。では、今夏選挙があると、どこが勝つのか。それは維新を置いてほかにない。同党は関西はもとより関東にも勢力を伸ばし、立民を上回って100議席を超え、第2党になるのではないかと、小生は予想していました。問題は、今夏だと候補者揃えが間に合わない。という点では、維新は時間かせぎが必要で、今夏より今秋選挙を望んだのではないかと思われます。

 前にも書きましたが、維新の会は今こそ自民党と政策の違いを明確にすべきです。「議員数を減らす、無駄を省く」だけでは、かつて自民党に迫り、政権を取ったが多くの有権者を失望させた民主党と一緒。今こそ、明確に新自由主義の旗印を高く掲げるべきでしょう。若者は意外にも新自由主義を望んでいると思います。

 上の写真は、横浜伊勢佐木町モール近くにある共産党事務所に貼られた標語。「ロシアはウクライナ侵略やめよ」は誠に結構な主張ですが、防衛費の増額に反対し、具体的にどうすればいいと言うのか。党首が20年以上変わらなくて「自由」はあるのか。耳障りのいい言葉の羅列だけで、実体の伴わない政党。