つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ウク戦争、戦闘でなく最低限の人間生活に関心

 だんだん秋らしい気候になりました。恥ずかしながら、机に向かって仕事をしている夜には足元にちょっと寒さを感じるので、温風器を使い始めました。9月までは30度を超す陽気だったのに、その後1カ月もたたないうちにもう暖房。冷房から暖房への移り変わりの速さが信じられない。近年は本当に夏から冬への変化が速く、秋が短い。来週はもう11月になるので、寒さ嫌いの小生としては本格的に寒さ対策を講じなければなりません。掛け布団もタオル地から毛布にしなければ。いやはやこれから寒くなると思うと憂鬱です。

 ウクライナでは日中もすでに10度以下の気温であることは、BSテレビの情報番組でやっていました。地面は泥濘状態から間もなく氷結するんでしょうね。こんな中、両軍とも塹壕に籠って冬に向かってにらみ合っているのは実に悲しい現実です。早くウクライナ軍が旧領を奪回し、戦争を終わらせてほしい。と願っていたら、今度は中東に戦火が飛び、イスラエルハマスの間での戦いが始まりました。どうも世間は戦争が好きな人が多いようです。

 ところで、ガザ地区というのは今ごろどれほどの寒さなのだろう。緯度を見ると、だいたい九州南部と同じくらいなので、ウクライナよりは暖かいと思いますが、それでも住居のビルが爆撃で破壊されているので、誰もが満足いく居住環境は得られていないでしょう。露天で寝泊まりしたりすれば尚の事、やはり十分な睡眠は取れない。ガザ住民同様ハマスの連中も大変だなと思っていたら、驚くことにハマスの幹部連中は今、ガザ地区にはいないそうです。確か遠く離れたアラビア半島の東側、ペルシャ湾に面したカタールにいるそうです。

 それもカタールの5つ星級の豪華ホテルにいてガザ現地の末端兵士に命令、指示を出しているとか。同地には今にもイスラエル軍の侵攻があり、住民は死の危険に直面しているというのに、侵攻のきっかけを作ったハマスの指導部は遠隔の地の暖かい部屋でぬくぬくとしているというのですから、あきれてものが言えない。というか、腹立たしい限りです。ガザでも選挙があり、こんなテロリスト連中を指導部に選んできたのがそもそも間違い。ガザの住民は今、テロリスト連中の遠隔支配を知ったら、怒り狂うんじゃないでしょうか。

 ウクライナ戦争の映像を見ていつも思うのですが、兵士は満足な食事をしているのだろうか、風呂はともかく体を清潔にしているのか、着替えはあるのか、トイレはどうしているのか。兵站部隊がいるから、食べ物はさすがに行きわたっているのでしょうが、体を拭くのはそう頻繁にはできません。特に寒い季節になれば、外で裸になり、冷水タオルで拭くのは辛いし、億劫になる。肌をきれいにしなければ、かゆくなるし、衣服にダニも湧くでしょう。

 ビロウな話で恐縮ですが、塹壕の中にきちんとした便所などあるわけないでしょうから、大小便は結局外でやることになりますね。小生も雪山(春の残雪期)の経験で承知していますが、寒くなると下半身を出すのは辛い。でも食べた以上、しないわけにはいかない。塹壕でトイレットペーパーは十分あるのか、臭気は耐えられるのかなどと余計な心配までしてしまいます。

 ということで、小生は、実際の戦闘ではなく、人間が生きていく上でしなければならない最低限の”生活”に関心を持っています。今、ちょっと寒さを感じる程度ですぐに温風器に頼るひ弱な小生からすると、祖国解放に情熱を注ぐウクライナ軍兵士の頑張りには頭が下がります。一日も早くロシア軍を追い出し、勝利のうちに戦争が終結できるよう切に祈るばかりです。

 上の写真は最近の旅行で訪れた四国高知県四万十川足摺岬。世界には戦火に苦しむ多くの人がいる中、優雅に旅行などして申し訳ない感じもあります。

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 上の楽曲は最近、小生が原稿を書きながら良く聞いているもの。「LIberta」はイタリア語で「自由」の意味。メロディーだけでなく、人も乗せない、鞍も着けない馬が自由に走り回る映像が大好きです。人も馬も本来、束縛されない自由の身であるべきなんでしょうね。