つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

1円円高なら大谷のもらう日本円は7億円ダウン

 今日朝、ドジャーズに入団した大谷翔平の記者会見を見ていました。そこでしみじみ感じたのは、この子はなんと完璧な人間なんだろうということ。世の中に無謬性なる人物がいるとしたら彼が一番近いのではないかと思ってしまいました。でも、完璧すぎるだけに、心を許せる友人ってできるのかな、愛する女性が現れるのかなーと心配してしまいます。こんな相手が完璧すぎると、友人も恋人もハメを外せないし、馬鹿なことはできない。ですから大谷のそばにいるだけで疲れ切ってしまうのではないかと心配してしまうのです。

 それはともかく、大谷がドジャーズを選んだのはごく自然なことだと思います。契約金は10年で7億ドルらしいけど、彼はお金で判断するような人間じゃないでしょう。結局最終的に選択の決め手となったのは、エンゼルス時代の環境をあまり変えたくない。ロサンゼルスは温暖でいいところですから。その場所でエンゼルスよりは強いチームという点を考えたのだと思います。環境を変えたくないというのはもちろん腕の手術をした主治医の先生のことも考慮に入れたのでしょう。この主治医はドジャーズのチームドクターだそうで、その球団に入るのは彼にとって願ってもないことです。

 余談ですが、日本の新聞では契約金は1015億円と書かれました。これは、7億ドルを1ドル当たり145円で計算されているんですね。契約当時は1ドル150円くらいだったので本当は1050億円くらいになっていたんでしょうね。でも、ここのところ円高が進み、140円に近づいています。140円で計算すれば980億円です。で、小生は何が言いたいのかと言えば、高額の米ドルになると、為替が1円動いただけでもらえる日本円に数億円という大きな違いが出るという点です。

 なんと為替が1円円安になれば7億円アップ、1円円高になれば7億円ダウンということなんですね。額が多くなると、たった1円、為替が動いただけで数億円の差が出るなんて驚きです。ちょっと次元が違いますが、小生、先週、香港に行って1万5000米ドルの定期預金を崩し、日本円でもらいました。当時1ドル150円くらいでしたから、これだけで225万円になります。で、小生が銀行に行った翌々日、為替が動いて円高に向かいました。米連邦準備制度理事会FRB)のウォラー理事とやらが今後の金融引き締めを示唆したことが理由だとか。

 そこから円高傾向になり、今日15日の時点では1ドル141円余です。もし小生の香港行きが1週間延びて今週になり、為替が140円となっていたら、得る日本円は210万円。これだけで15万円の開きがあります。大谷の数億円の差には及びもつきませんが、小生のような小市民にとっては15万円の差でも大きいし、嬉しい。という意味では、小生の香港行きは誠に時宜を得ていたと自画自賛しています。

 で、今後の為替はどうなるか。本日付の日経新聞によれば、パウエルFRB議長は「今後、インフレ抑制のための利上げはしない」と強調しました。金利はむしろ引き下げの方向に向かうことは間違いなく、となると、米ドル高円安は解消し、円は値上がりしていくことになりましょう。あるアナリストによれば、すぐに130円台にはなるのは間違いないと指摘しています。1ドル130円なら、大谷の7億ドルも910億円になってしまいます。

 大谷の話から為替の話に移してしまい申し訳ありません。大谷はドジャーズに対し、すぐに7億ドルは要らない、当面、日本円で年間2億円程度をもらって生活し、残りの金は球団を離れた後に後払いでもらうと宣言しているそうな。つまり、一気にドジャーズに負担をかければ、他の優秀な選手を確保する資金に事欠いてしまうので、球団側に配慮した対応です。その点でも、大谷という男は気配りができる男です。確かに、今、7億ドルもらっても、野球一筋の彼には遣い道はないでしょう。後払いは正解かも知れません。

 上の写真はタイに住む友人の愛犬。大谷翔平の愛犬「デコピン」も可愛いがこちらの2匹も可愛い。