つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

伊東純也問題は多くの男性が関心を持つ

 芸能人の性加害問題は引きも切らず、いわゆる”大物芸人”の松本人志に続いて、驚くことにサッカー日本代表の伊東純也まで俎上に載ってしまいました。松本はまあ、ありかなと思うし、彼ならそのくらいのことはするだろうと誰もが思ったと思われます。でも、伊東はちょっと意外でした。それは、彼がまさにアジアカップカタール大会に出場する主力選手であり、見るからに颯爽とした若者の感じがしていましたから。正直、週刊誌がそんな時期に日本選手団のマインドを削ぐような記事を出さなくても良かったのではないかとさえ思いました。

 男女関係は最終的に2人だけになることがほとんどなので、その実情は分かりにくい。ですから、軽々に物申すことはできないのですが、松本人志の件は比較的分かりやすかった。部下に当たるような”小者芸人”に女性を集めさせ、ホテルかどこかでパーティーを開いたとのこと。男女にかかわらず、だれでも、有名芸能人に会ってフランクに話ができるという機会に誘われたら、行くと思います。その挙句に松本が気に入った女性を周りの者が察知し、最終的に2人にする機会を作ったとか。

 まあ、小者芸人は巧妙なアテンド屋さん、汚い言葉で言えば使いっ走り。同じプロダクションの先輩としてテレビ出演などで影響力を持つ大物芸人であれば、小者芸人としては唯々諾々としてその意に従わざるを得なかったのでしょう。その意味では小者芸人には可哀そうな感じを持ちます。そうした理不尽な”指示”は、企業の上下関係の中でも往々に見られる現象ですが、一種のパワーハラスメント。力関係を利用する大物芸人は大いに問題でしょう。

 それに対し、伊東純也のケースは良く分かりません。報道によれば、2人は昨年6月、大阪市内のホテルに入って事に及んだようですが、小生の正直な印象を言えば、ホテルに入ることに同意した女性が性加害で訴えることができるとは、不思議でなりません。その昔、ある女性がデートした男性から「ちょっと休憩しよう」と言われていわゆる連れ込み旅館に入り、そこで「暴行」されたと訴えたことがあったそうです。これはどこかの雑誌か何かで読んだうろ覚えの情報ですが…。

 親告罪で訴えられた男性は刑事裁判の場に立たされたのですが、裁判長は最終的に「それ相応の歳の女性であれば、その種のホテルの意味は分かっていることと思われる。そこに入ることに同意したのであれば、すべてに同意したことに等しい」との判断で、男性を無罪にしたと聞いたことがあります。それ以降、ホテルに一緒に入ったのであれば、男性の強姦罪、今の言葉で言えば不同意性交罪は成り立たないとの認識が一般的になったと言われています。

 今回の伊東純也のケースを見ると、ホテルに入ることに女性が同意したのに、それでも訴えられたようです。今後、男性側はますます肩身の狭さを感じますね。小生の正直な印象を言えば、週刊誌は女性の言葉を100%信じて伊東純也の選手生命を奪いかねるような報道をするべきではなかったように思います。しかも、日本国民がアジアカップでの日本の優勝を願い、その中核メンバーに伊東が座ることを望んでいた時ですから。

 報道するにしてももう少し時期を遅らせることはできなかったのか。この週刊誌はライバル誌の松本人志報道に部数を食われて躍起になっていたことは分かりますが、時期が悪すぎます。伊東がアジアカップ対イラン戦に出られなくなって、結果として負けてしまいました。優勝がなくなって、サッカーファンに限らず多くの日本人は、この負けは週刊誌報道のせいだと思ったに違いありません。それでひそかに「週刊誌ボイコット」が起こったのだと思います。

 で、問題の性加害事件ですが、伊東サイドは案の定、2億円の賠償請求で逆提訴しました。彼にしてみれば、「一緒にホテルに入ったということは、それ以前にそれなりの雰囲気があり、男女間の暗黙の約束はできていたと感じた」のでしょう。それなのに「性加害とは何事か、青天の霹靂だ」との思いがあったのでしょう。この週刊誌報道で、選手生命が絶たれる危機のほか、コマーシャル収入は入らない、人格的に貶められるで大変な被害を被ったのです。無念この上ない思いでありましょう。

 いずれ裁判で決着が付くのでこちらがとやかく言うものではないし、小生自身はもうそういう色恋の世界とは無縁の身なので、正直、どう判決が出てもいいのです。ただ、多くの元気のいい男性が、この種のホテルの部屋内での騒動、やり取りに関わる判例に対し結構関心を持って見守っていることは間違いないと思われます。

 上の写真は、台北の定点観測地点、龍山寺西華街ストリート、マッサージ屋さんが多い。下の方は台北駅近くの有名な繁華街西門町の街頭風景。