つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ロシアでは間もなく女性大統領が誕生する!?

 ロシアのプーチンって、なんて残酷でひどい男なんだ、という思いをさらに深めました。普通、大統領選挙を1カ月後に控えているのなら、候補者は選挙民に自身の好印象を与えることに努めるものですが、プーチンはお構いなし。自分にとって都合の悪い人間をだれでも消してしまうようです。それは、反抗を試みたプライベート軍団「ワグネル」の指導者プレゴジンに対しても、昨年爆殺の挙に出たことでも分かっていましたが、獄中の反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏まで亡き者にしてしまうとは、今度ばかりは驚きを通り越して心底から怒りしか涌いてきません。

 どう考えても、獄中にいるナワリヌイ氏が大統領選挙に与える影響力なんてそれほどないでしょう。しかもプーチン自身は大統領選で8割の”支持”が得られ、当選確実だと言われている中で、なぜそこまでするのか。これまでも反プーチンの態度を取った人はことごとく抹殺されていますから、彼と仲間の報道官がどう繕うと「彼の犯罪」と言って間違いないでしょう。まあ、彼は旧ソ連KGBの出身ですから、謀殺、暗殺はお手の物ですが、それにしても対象者、やり方、時期があまりにも露骨過ぎます。

 かつて側近の親衛隊のトップ、ベリヤに裏切られ、毒を盛られたスターリンのように、プーチンも”近いうちに”側近に裏切られて、自身が殺した”友人たち”が待っている彼岸の方に行くのでしょう。そうであっても彼のこれまでの”犯罪歴”からすれば、自業自得ということになりましょう。ところで、なぜ「近いうち」と書くのか疑問を持たれる方が多いと思いますが、小生が心腹する英国の著名な預言者クレイグ・ハミルトン・パーカーがそう予言しているからです。

 パーカーは2016年秋の米大統領選挙でのトランプの当選、英国のブレグジットEU離脱エリザベス女王の死期などを的中させた預言者で、世界各国の指導者、経済人が彼の言にかなり注目しています。で、2023年早々の彼の予言はどうだったか。中国に関しては、「2022年末に反体制の動きが見えたので、23年中に政変が起きる」と断言しました。

 確かに、22年末はゼロコロナ政策に怒った人民が各所で「白紙を掲げる運動」を展開しました。さらに昨年を顧みれば、表面的には習近平が失脚したなどはありませんでしたが、よくよく見れば、3月全人代で信任されたばかりの外相や国防相が半年も立たずに更迭され、さらにはロケット部隊の司令官、政治委員らの首が飛ぶという激変が起きています。党内部で何らかの反習近平の動きがあったことは間違いありません。

 それで、パーカーは今年の初めに、どう予言したのか。ロシアに関しては、「プーチン大統領が死に、それによって女性の大統領が誕生する可能性がある。そのことは世界に希望をもたらす」と語っています。ロシアでは、ナワリヌイ氏が死亡し、海外にいる奥方のユリヤさんが「夫の事業を引き継ぐ」と宣言しました。パーカーの予言通りならば、これらの動きから、ナワリヌイ夫人が近い将来大統領になるのではないかと愚推できます。プーチンが3月大統領選に勝っても長くは持たないということでしょうか。

 歴史を遡れば、同じケースがありました。フィリピンの独裁者マルコス(今の大統領の父親)に反対していたベニグノ・アキノという国会議員は米国に亡命していたのですが、1980年代中ごろ、彼は祖国の中で大統領と戦うため、戻ることを決意。マニラの空港に降り立ったところで射殺されたのです。どう見ても、大統領派の仕業であり、この一件で怒った軍の一部や民衆が立ち上がり、反政府運動が起きました。マルコス一家は米国に逃亡。その結果、新たな大統領選が行われ、夫ベニグノ・アキノの運動を継承していた夫人のコラソン女史が当選したのです。

 といった古事に倣えば、ユリヤ・ナワリヌイ女史がプーチンの次の大統領になるということでしょうか。パーカーが言うように、ユリヤ夫人がロシアを支配したら、ウクライナ戦争は終わるであろうし、もうばかな戦争で若者が死ぬことはない。世界に希望をもたらすでしょう。小生は、早くそうなって欲しいと心から願っています。………それで、パーカーは今年の中国についてはどう予言しているのか。その話は後日にしましょう。

 上の写真は、昨年12月に訪問した香港で展開されていた区議選の候補者横断幕。”官制選挙”なので親中国の人ばかり。盛り上がりはありませんでした。