つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

夫婦別姓に賛成、経団連もついに言ったか

 本日朝テレビを見ていたら、経団連の十倉雅和会長が夫婦別姓について、「世界の潮流であり、認めない日本はマイナーだ」という点を強調、民法を改正し、選択的夫婦別姓の導入を強く主張していました。小生のような老齢世代(団塊世代)の友人に聞くと、結構別姓反対論者が多いんで驚かされますが、小生自身は別姓に賛成です。という意味では、経団連はよくぞ言ったりと思います。いやむしろ遅きに失したとも感じられるほどです。

 団塊以前の世代では、男女雇用均等法に縁なく、専業主婦が圧倒的に多かったので、夫婦同姓はそれなりに意義があったかと思います。まあ、夫婦、子供が同姓であれば一体感が生まれるということも否定しません。ですが、昨今は女性が社会に出て働くのが当たり前の時代になりました。夫婦同姓と法律で決められているので、多くは女性が改姓することになりますが、職場の中で結婚、離婚などで女性の姓がいちいち変わっては面倒くさいことこの上ないんじゃありませんか。

 今は、企業も団体も職場単位では、戸籍名と関わりなく、実親からもらったもともとの姓名がずっと使えるところが9割以上あるとか。それはそれで女性の社会進出にはプラスに作用しているし、合理的な判断です。が、でもこれはあくまで職場単位での話。夫婦別姓を合法化しないとパスポートなどでは「本名」を書かざるを得ず、「通名」で通すと、海外のイミグレーション、宿泊先などでは怪しまれること必定です。小生には縁がない話なのですが、大金を預金する場合とか、株式を購入する場合とはでも通名は使えないそうですね。

 どう考えても、夫婦別姓を合法化すべきだし、それが合理的であると考えます。あくまで選択的ということなんで、「わが家はあくまで夫婦一緒の姓でいたい」と思う専業主婦などの家庭では同姓にすれば良いのです。それが選択制の良さです。一定の女性の中には、姓が変わることで結婚したことを世間にアピールしたいと思っている女性もいます。いや、実は小生が以前勤めていた職場で、改姓を自慢していた人がいました。夫の姓になったことがよほど嬉しかったのでしょうね。それはそれでいい。

 でもやはり、企業などでの従業員管理で見た場合、姓が変わるのは不便。職場では在籍中一貫してもともとの姓名を使うのがベストと思われます。それでも結婚したことを強調したいという女性がいたら、こんな方法もあります。例えばもともとの名の「山田花子」に結婚相手の姓を中に挟んで通例で「山田(高橋)花子」などにすればいいのではないでしょうか。でも、結婚ってあくまでプライベートなことなので、友人や知り合いが知っていればいことであって、そんなに対外的に強調する必要があるとは思えませんが…。

 先般、少子化対策の話題を取り上げましたが、小生は、子育てについて結婚を前提にしたり、婚外子を罪悪視したりするのにも反感を覚えます。異次元の少子化対策というのなら、独身女性が子供を産み、育てる環境を整えることが必要です。結婚は何歳になってもできるが、出産の年齢は限られている。であれば、結婚とか夫婦とかに関わりなく生れてくる子供にも温かい手を差し伸べるべきです。そういう母子を守ってあげるべきです。実は、フランスではそういう婚外子の子供の保護、育成に努めたことで出生率が上がったと聞きます。日本も真似るべきでしょう。

 上の写真は横浜・伊勢佐木町モール、日ノ出町駅近くで見かけた風景。