つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

GWは結局、温泉三昧に

 今年のゴールデンウイークは結局、温泉三昧になってしまいました。前回お伝えしたように、初っ端は福島県いわき市の白鳥温泉に行ったのですが、後半の3、4日は伊豆・熱川温泉、5、6日は長野県・北信濃の栄村を訪れました。
 熱川温泉は、われわれの勉強会「おつな寿司セミナー」の会長である作家の加藤廣さんの別荘があるところ。熱川の山の上にある、海を見渡せる絶景で、京王電鉄が開発した温泉つきの別荘マンションです。そこに泊めていただき、温泉と寿司を堪能しました。
 長野県栄村は、小生の千葉高校時代のクラスメートがそこの住人であるため、その自宅を訪れました。住人といっても、彼女は千葉に仕事を持っており、ほとんどは千葉の”別宅”暮らしの方が長いようです。
 そのクラスメートは、同じ高校の男性と結婚、子供も仕上がった50歳過ぎに栄村に移住しようと決めていたようです。ところが、ご主人は52歳で癌でなくなってしまったのです。その心痛やいかばかりであったでしょうが、彼女は立ち直り、今度は夫の夢を自ら実現させるべく、亡夫の愛した栄村に自宅を購入。自分が定年退職(来年とのこと)したら、こちらに永住する計画で、ときどき現地に赴いています。
 実は、20年来付き合っている小生の別の友人(技術者)も山深い栄村に愛着を感じていて、将来ここに住むべく年に何度もこの村に通っています。小生の身近なところで別々に偶然、栄村という言葉を聴いたので、2人を紹介しようと、5日早朝、新川崎駅で待ち合わせ、3人で一緒に車で現地に向かったのです。
 栄村のクラスメートの自宅は旧家を改装したもので、さすがに広く、立派なものでした。クラスメートは夕方帰っていきましたが、そのご自宅をそのまま借り受け、友人の技術者が知り合いの地元の友人を集め、夜は10人程度でにぎやかな酒盛り、歓談となりました。
 この日夜集まったのは、なぜか別の土地から栄村に移住した人ばかり。米国人のIT技術者あり、企業退職者ご夫妻あり、東京から移りパン屋を開業している人あり、奈良からやってきて老人ホームの介護者になっている人ありで、楽しいひと時となりました。でも、やはり、よそ者はよそ者同士で集まるというのはおもしろい現象ですね。田舎のどの土地でも、他国から移住した人が地元の人となじむのはそう簡単ではないなということをちょっぴり感じました。
 下の写真は、栄村の秘境、秋山郷にある和山温泉にある「仁成館」という旅館の露天風呂。実は、この場所は最奥の切明温泉より、鳥兜山の姿が美しいところ。残雪残る山と新緑がマッチした景色を見ながらの露天はこの世の天国でした。