つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

もう一つ百名山登頂で体力回復に自信

 この週末、年一回初秋に行われる「香港山海径倶楽部」の同窓会に参加してきました。山海径倶楽部とは香港時代に一緒に山歩きした仲間の会であり、しかも毎年香港で開催されるオクスファム100キロトレール(香港山野の100キロ縦走イベント)に向け一緒に練習し、参加した人たちの会でもあります。
 小生が香港の山野を歩いたのは1990年代半ばですが、倶楽部は小生が同地を離れたあとも連綿と続いています。つまり、時代が違っても同じ倶楽部に集い、遊び、その後帰国した元駐在員仲間が日本で一堂に会するのが「同窓会」行事です。今年も全国から20人ほどが集まりました。
 この倶楽部、もともとは、小生が香港に行く前の1990年ごろ、香港新潟県人会のアスリートが始めたものです。が、千葉県出身の小生らが加わったころから徐々に他県人も加わりはじめ、名前も香港山海径倶楽部と変わりました。香港の郊外ハイキングやアウトドアライフが好きな人、100キロトレールに挑戦したいアスリートたちが職業の業種を超えて続々と集まってきて、今では香港の名物クラブになっています。
 同じ会社でない、さまざまな業種の人がいるので、話題が豊富で面白いですし、利害のない人間関係であったためか、仲間同士とても楽しく付き合えました。本来、外国で付き合った人でも、帰国後、一部を除いて集団でそれほど長い付き合いはないと思いますが、100キロを一緒に歩くというイベントもあったせいか、この会の仲間意識はとても強い。それが毎年の日本での同窓会開催につながっています。
 今年の同窓会は、群馬県嬬恋村にある新鹿沢温泉の旅館で開催され、みんなで長野県境にある百名山の一つ四阿山根子岳に登ってきました。登山した土曜日10日はこれ以上望むべくもないほどのピーカン晴れ、現地の人に聞くと、ずぅーと曇天が続き、久しぶりに晴れた日だったとのことで、そんな好天に恵まれたのは本当にハッピーでした。
 昨年の那須温泉同窓会では、胃がんの手術後3カ月しかたっておらず、ロープウェイで那須岳の8合目まで登ってなんとか登頂を果たしましたが、歩調は覚束ない。今年は事前にジョギングなどで筋力アップを図ってきたせいか、昨年以上に体力がつき、登りは他を圧するほどのハイペースで行くことができました。
 先頭集団で標高2354メートルの四阿山ピークに立ったときに、体力の回復ぶりに感動、「これで僕はもう病人ではない、一般人に戻ったのだ」と強く感じました。体力の回復は、すべての自信につながりますので、こんな嬉しいことはないのです。ただ、登山シューズが初物であったため、下山で靴擦れを起こし、つま先を痛め、歩みが遅くなってしまったのは画竜点睛を欠くものでした。


 上の写真は、四阿山ピークに立つ小生とピークから眺めた風景。