つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

退職後海外暮らしは夢のまた夢

 きょう大学時代のクラスメート4人と久しぶりに会う機会がありました。会社を退職したあとマレーシアに住んでいる仲間が一時帰国したというので有楽町のイタリアレストランに集まったのですが、小生の周辺でも、退職後に海外生活しようとする人が出たことにちょっと驚きました。でも、彼の場合は日本に家があるということで、あくまで永久移住でなく、テンポラリーのマレーシア生活経験のようですが、、。
 実は、香港時代仲良くしたジェトロOBの友人は、奥さんがタイ人ということもあって1、2年ほど前にタイのチェンライという町に移住しました。でも、これは彼の家族が妻の実家に近づいたということで、いわゆる本格的な移住とは違う感じがあり、それほど違和感がありませんでした。
 テレビでは、たまに退職者の海外暮らしが取り上げられることがありますね。日本の年金でもそれなりの贅沢な暮らしができるということで、登場する人たちは概してハッピーな気持ちを伝えてきます。小生は寒いのは苦手、暑ければどれほど暑くてもいいと思っている人間なので、5年間の香港生活は本当に楽しかったし、4、5回行っているハワイも、ここに長期滞在できたらいいなと思いました。南国暮らしをしている人を見ると、今でも羨ましい気持ちになります。
 ただ、永住となるとどうかな、ちょっと辛いんじゃないかという感じがします。タイやマレーシアに住む人の中には日本の家や財産を処分し、永久のすみかにする人もいるようですが、最後は結構日本が恋しくなるという声も聞きます。年金主体の暮らしであれば、そう簡単に日本と行き来できるわけでなく、地元に張り付くしかありません。となると、友人関係、娯楽関係もかなり限定的になってしまうでしょう。
 内人は「それなら、ハワイのコンドミアムに1、2週間くらい一時滞在するくらいでいいのではないか」と言います。確かに、ハワイはきれいで楽しいけど、物価が高いし、ホノルルの街は狭いし、2週間以上いたら金銭面でも、気持ち的にも辛いかも知れません。タイもマレーシアも首都とリゾート地しか知りませんが、これもハワイ以上に長期滞在という気持ちにはなれません。
 それに小生にとっては今、南国生活にあこがれても、大病を患った以上、定期的に病院に行かざるを得ず、長期の海外生活は現実にもう無理。しょせん夢に見るだけの世界になってしまいました。

 上の写真は、大宮祭りに登場した山車。今夏、上海市の合弁企業董事長が訪日したので大宮に会いに行った時、祭りに遭遇しました。