つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

大麻は非合法でいいのか

 前に、小生はたばこ増税に反対するという話を書きました。この主張が一助になったとはとても思えないのですが、政府自民党の税調は、結局、たばこ税アップを見送りました。今の300円程度の金額でもしっかり税がかかっており、政府・財務省としては、いくらくらいで税収の安定的確保が図られるか、十分認識しているからでしょう。つまり、高すぎれば、喫煙者が減ったり、海外から密輸品が入ったりし、税収増に結び付かない。低すぎると、2兆数千億円という現税収が減るということで、300円は現時点の物価水準では、うまい落としどころということでしょう。
 でも、小生には分からないのは、たばこが合法であって、なぜ大麻が非合法なのかという点。今、大学キャンパスで大麻が蔓延していますが、学生らは敏感にたばこと同程度の”害”しかないと認識しているからでしょう。
 週刊新潮でコラムを書いている高山正之氏が「なぜ大麻が非合法なのか」という小生と同じ疑問をぶつけていました。彼によれば、大麻はもともと立派な局方薬で、その素材は日本では神事にも使われていた。進駐軍マッカーサー司令官は、日本の神道をぶちこわすために、伝統の破壊と日本人愚民化を進め、その一環として大麻取締法をGHQ指令で施行させたのだという。
 大麻は、安らぎの成分を出すので、本来なら末期がんやエイズの人には生きる意欲を与える有効なものであるともいう。確かに、大麻覚せい剤などと違って幻覚性をもたらすものでないし、常用性を促すものでもない。健康面に限れば、たばこよりは安全と言われています。もし、これを解禁すれば、たばこまではいかないまでもそれなりの税収増が見込めるでしょう。それなのに、いかなる理由で禁止が続いているのか、小生には分からない。
 ”残念”ながら、小生は大麻をやった経験はないですが、台湾に出張した折、好奇心から現地で合法化されている「ビンラン」をやったことはあります。草の実のようなものを噛み続けると、眠気が飛ぶという作用があるといわれ、長距離の運転手などに好まれている。小生はすぐに吐き出してしまったので、その作用を感じるところまではいかなかったのですが、口の中が真赤になってしまったのには驚いてしまった。
 下の写真は、香港島の高層ビル群をバックに、チムサーチョイ・スターフェリー乗り場で撮ったもの。この光景はいかにも香港らしくていい。