つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

オバマに期待できるのか

 オバマ大統領がやっと就任しました。11月初めに当選してから、すでに3か月近く。アメリカって、ずいぶん猶予期間があるものですね。普通、次期権力者が決まると、現役の指導者はレイムダッグになってしまうのですが、もともとブッシュの人気は下降して、2年ほど前からレイムダッグになっているので、今回の3か月近くは本当に長かった感じがします。
 それにしても、オバマは異常な人気ですね。彼は黒人のように言われているけど、母親は白人だし、実際、中学校ぐらいからハワイの母方の祖父母の中で育っているので、精神構造の上で黒人とは言えないでしょう。むしろ、夫人のミッシェルさんの方は先祖がサウスカロライナの農園で働いていた奴隷の子孫で、米国の黒人を代表しています。ですから、小生は、オバマ本人よりミッシェル夫人の言動や行動に注目していこうと思っています。
 オバマの政策は、彼が任命したスタッフから見て従来の民主党の枠から出ないでしょう。就任後さっそくキューバにあるテロリストの収容施設、グアンタナモ基地を廃止することを決めたけど、こんなのはたいしたことではない。いわば、格好付け。小生が注目しているのは、オバマイラクの撤兵、アフガニスタンへの増派を言っていたので、この件でどの時期に、どういう判断を下すのかという点です。さらに、公共事業でどういうメリハリをつけるのかという点も。果たして、環境保護などにどれだけ配慮するものなのか。
 ブッシュ時代のような単独行動主義とは縁を切るでしょうが、国際協調のあまり、従来の同盟国を無視して、過度にロシア、中国、さらには中東イスラム諸国に肩入れしても困ります。まあ、米国は新政権になったら、100日間はじっと見守るというハネムーンの時期がありますから、3ヶ月間、オバマ治世をじっくり見守りたいと思います。それにしても、日本の麻生政権には100日の余裕を与えませんでしたね。日米のこの違いはなんなんだろう。
 下の写真は、翻訳・編集会社の仕事の関係で、過日、京王線高幡不動駅に初めて降り立ち、駅近くの高幡不動を拝んできました。タクシードライバーに聞くと、正月にはすごい人並みだったということです。