つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

テポドン発射なら迎撃は当たり前

 北朝鮮は「人工衛星」と称して、弾道ミサイルの発射実験をすることを国際機関に通告しています。どうやらこの実験には「テポドン」が使われるらしいのですが、このミサイルは射程が5−6000キロあり、米本土まで届いてしまうものです。ということは、これは明らかに米国、特に就任間もないオバマ新政権に向けた一種の脅しであるのでしょう。
 問題は、発射ミサイルには米本土まで届くという意味合いを込めるため、当然太平洋方面に飛ばされ、したがって日本の上空を通過していきます。1998年ごろにも同様に、突然日本の上空をテポドンが飛んで三陸沖に着水したことがありました。へたをすれば、日本に落下する可能性もあり、こんなとんでもないことをわが国が黙過していいのでしょうか。当然、防御ミサイル網があるなら、粛々とこれを迎撃してわが国は、他国のミサイルの脅威には屈しないという強いメッセージを出さなくてはなりません。
 その点、麻生首相はこのほど、「他国の上を通過して弾道ミサイルの実験をした国なんかない。あいさつもなく日本の上を通過するような話は、とてもじゃないけど認めることはない」と述べ、ミサイル迎撃を示唆しました。さすがに、安全保障に関しては確乎たる、毅然とした意思表示だと思います。諸手を上げて賛成します。
 暴力団がいつまでものさばるようなら、町挙げて反対運動に立ち上がらなければならないように、威嚇に対していつまでも屈していてはなりません。かつて、ドイツによるチェコの一部併合問題を話し合う「ミュンヘン会談」で、英仏がヒットラーに譲歩したため、ヒットラーをつけあがらせ、ポーランド侵攻の下地を作ったしまったことがあります。これは歴史上、「ミュンヘンの教訓」として語り継がれていますが、今、われわれはこれを真摯に現実のものとしなければなりません。
 恐怖から逃れるために目をつぶってはだめ。恐怖に対してしっかり見据えることが大切です。主権を侵して日本に侵入し、わが国の民を拉致していくような非常識な国に話し合いをしても無駄でしょう。ミサイルで威嚇するなら、迎撃ミサイルで対抗し、わが国の防衛力を明示すべきです。
 下の写真は、またまた銀座のバーで遭遇したベリーダンサーのもの。意図したわけではないのに、芸術的な写真になってしまいました。