つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

民主党の外交、安保政策に一応の安心感

 民主党が総選挙向けの政策集を発表し、ソマリア沖での海賊対処やインド洋の米艦などへの給油のため派遣している自衛艦を当分引き揚げないことを明らかにしました。これは、かの党が政権を取ったとしても、急激に外交、安全保障政策を変化させるものではないということを明確にしたもので、安心しました。今の自民党支配を変えたいと思っている国民の多くは、内政的には民主党を支持しながらも、自衛艦引き揚げなどを言う外交、安保政策には不安を持っていたはずです。その点では、今回に限れば、心おきなく民主党に投票できるのではないでしょうか。
 民主党内には旧社会党の残党がいるし、今回も社民党と連立して手を組むと言っているので、いまいち不安を残します。福島などという社民党党首は、自衛艦引き揚げを言わない民主党に怒っていました。でも、民主党の主力は自民党からの分派であり、こと安全保障政策については、政権を担当すれば自民党の政策を引き継ぐであろうことは、ほぼ間違いないでしょう。できれば、社民党などと連立する必要がない形になれば、それに越したことはありません。
 民主党の”変貌”に対し、自民党はすぐに、「これまで国会で言ってきたこと、やってきたことと違うじゃないか」などと文句をつけましたが、これはいかにも子どもっぽいセリフでしょう。しょせん、国会対策というのは自党を有利に導くための政略(マヌーバー)の一環であり、政権を取ったあとの現実的な対応と違ってくるのは当たり前です。それは、90年代に自民党と手を組んだ旧社会党の例を見れば、一目瞭然です。
 ただ、こと国民の期待が大きい民主党の国内政策に関しては、政権奪取後、苦労するのではないか感じています。へたをすると、今のオバマ大統領以上に急激な支持率の低下を招きかねません。それは、昨今のテレビ討論を見ていると、自民などの与党側から財源問題を突っ込まれ、節約、倹約以外に明確な答えを出せない状態にあるからです。財源がなければ、民主党の主張するばらまき予算は執行できません。その辺の矛盾をどう解消しようというのでしょうか。消費税は4年間上げないと言っていますが、これが反故にされる可能性もありそうです。
 下の写真も、先日、翻訳会社の暑気払い会で屋形船に乗って品川沖合に出たときのもの。会社の独身美女3人が夜風に髪をなびかせてきもちよさそうです。