つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

連立政党はこのままでいいのか

 景気対策用の補正予算に関して、国民新党の亀井郵政担当相が「7兆円程度ではダメだ。もっと多くしなければ」と騒いでいます。予算というのは財源が必要なのであって、いたずらに国債乱発で予算を組むのはよろしくありません。それを承知で閣内での自らの存在理由を出すために、亀井氏がことさらに大きな声を上げているのは、少数政党の横暴ではないかと思ってしまいます。
 振り返ってみると、今の連立の在り方に小生は疑問を呈さざるを得ません。というのは、事業仕分け一つ見ても、民主党は無駄な予算を削減する方向に向かっており、これはすなわちスモールガバメントを目指すものです。いや、民主党に投票した多くの人は、官僚がはびこるビッグガバメントを止め、スモールになる方向を支持していたと思います。
 それなのに、郵政事業では再び国家管理を強め、しかもそのトップに天下り官僚を据えました。これは亀井大臣主導で行われたもので、国民新党というのは完全に官僚依存、ビッグガバメント志向の政党です。向かう方向がまったく逆である民主党国民新党がなぜ連立を組むのか、理解に苦しみます。
 同じように、安全保障では自民党と大差のない民主党がなぜ「非武装中立」などという荒唐無稽の主張をする社民党などと組むのか。米軍を沖縄から追い出すという視点でなく、沖縄にいる米軍が日本の安全保障にとってどれほど重要なのかという視点でなぜ議論されないのか、これも不可解です。また、内政的にも、この社民党国民新党に輪をかけてビッグガバメント志向の政党です。
 いったい、現時点で、国民新党社民党というのはそれほど重要なパートナーなのでしょうか。福島某党首が「普天間を県内移設するなら重大決意をする」と連立解消をほのめかしただけで、どうして鳩山首相はあたふたしなければならないのですか。連立政党といってもごく少数であり、来年の参議院選挙で、これらの政党支持者の票がもらえなくても、民主党は十分な勢力を確保できると思います。いや、むしろ、国民新党社民党の意向ばかり聞いていると、逆に民主党自体が支持を失い、自民党への回帰が始まるでしょう。
 下の写真は、12月5日−6日に湯河原・新聞協会寮で行われた勉強会「おつな寿司セミナ―」合宿での集合写真。年末に行われる恒例行事であり、酒を飲みながらの談論風発は楽しいものです。ただ、女性が一人も参加しないのは残念であり、また異常なことかも。前列左端が小生。