つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

小泉進次郎が圧勝というのは本当か

 在籍する翻訳会社が、日本の週刊誌の中に掲載される日本関連の外交記事をチェックするという仕事を外務省から請け負っています。それは小生の仕事になっていますから、毎週10数誌の週刊誌を否応なく読んでいます。最近、週刊誌の焦点は専ら今月30日実施される総選挙であり、もう7月の早い段階から、この種の記事は切れたことがありません。世間、特にマスコミはそれだけ、選挙を待たされていたという思いがあるのか、もう解散が決まった時点で、一気呵成に総選挙モードに突入した感じがします。まだ1か月半もあるというときに。
 そこでもっとも面白い話題は、自民、民主両党の当選予想数と注目選挙区の当落予想。当選予想数は、これは各誌まちまちで、ひどいところは民主330議席、自民100議席前後などというものもあります。概して民主勝利の予想はどこも同じですが、自民、民主の差の開きが最近になればなるほど予想数は多くなる傾向にあるようです。これは、事態をおもしろくしたいという週刊誌の希望的観測なのか、それとも本当に各選挙区の情報に基づいた可能性の高い数字なのか。
 注目選挙区では、自民党の有力議員が軒並み落ちるという観測記事を書いています。ある週刊誌などは、森喜朗元首相ばかりか、麻生太郎首相自身も危ないという予想も出しています。なるほど、小選挙区というのは相対多数が一人だけ当選する制度ですから、風が無党派層を刺激すれば、一気にマジョリティーを取ることはありうることで、森氏の落選可能性が大きいのはごく自然だし、麻生氏でさえ落ちても不思議はないでしょう。
 小生は神奈川県民としてひそかに大注目しているのが、神奈川11区の小泉王国の動向。ここは、小泉元首相の二男である世襲坊やの進次郎氏と横粂という民主党議員の一騎打ちですが、どの週刊誌予想を見ても、進次郎氏がすべて郵政、もとい優勢と予想しているのです。これって本当なのかな。今、これだけ世襲批判があるというのに、もし本当に彼が優勢であり、そのまま8月30日に当選するとしたら、随分、横須賀、三浦市民というのは世間離れした、おめでたい人たちだなと思います。
 ユーチューブには、進次郎氏と握手しようとする横粂氏を進次郎氏が完全無視する映像が載りました。競争者が互いに健闘を称えあう意味のある握手を拒否するのは、まさに亀田三兄弟のような人間的の欠如、品性のなさです。そう感じたのは小生一人ではないようで、ユーチューブの書き込み欄には無数の批判文が出ました。
 2人がどの大学を出たのか、どの程度の社会キャリアを持っているのか、などという問題にまではあえて触れないことにしましょう。(本当は頭脳の程度も大事なことなのですが、、)でも、握手事件の一件を見ても、進次郎氏は議員になる資格はないと思います。まあ、父親と同じようにどこかの有力議員の下で修業を積んでからでも遅くないのではありませんか。
 生臭いことを言えば、進次郎氏に父親の利権の継承を託したいと考えている人がいたとしても、もともと純一郎氏にそれほど大きな利権があるようにも思えないし、第一、民主党政権になってしまったら、こわっぱ議員でしかない進次郎氏に託しても意味がないはずです。それでも、横須賀、三浦市民は進次郎氏に未来を託すのか。いずれにしても、結果が楽しみです。選挙民はいったいどんな判断を下すのだろう。顔のハンサム度だけで選ぶのか。小泉というネームプレートだけで選ぶのか。本当に当選してしまったら、同じ神奈川県民として恥ずかしい。
 下の写真は、前回同様、市川の大学からの帰り道、矢切りの渡しに乗ったときのものです。