つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「みんなの党」に期待

 昨日、神奈川3区から「みんなの党」で出馬している加藤正法クンの陣中見舞いに行ってきました。加藤クンは、小生がかつて事務局長をしていた「かながわ創造研究所」の仲間です。通称「かな創」は国や県庁幹部、議員OB、マスコミ人などが集まっていて、神奈川の未来を考え、問題点を検討していくことを目的にしたグループです。神奈川県の水問題や、道州制の是非、もっと身近に「桜木町野毛街」の再発展問題などをテーマに話してきました。
 加藤クンはもともと民主党青年部に所属し、民主党からの出馬を考えていましたが、小生はかねて「民主党は安全保障政策があいまいだから、早晩ぼろを出す。同じ反官僚志向ならば、渡辺グループの方がいいのではないか」と進言、「みんなの党」からの出馬を迷っていたときも強く出馬を勧めました。まあ、自民、民主にはさまれて厳しい選挙になっていますが、若い彼であれば、これも一つの試練となりましょう。 
 みんなの党マニフェストを読んでみると、ほとんど小生の考えに近いことに驚かされてしまいます。まず最初に「脱役人天国」「脱議員天国」と主張しており、その具体的な内容に共感が持てます。特に、議員定数はもっと数を減らし、衆院300議席参院100議席強程度という削減案は、ぜひ主張し続けてもらいたいと思っています。安全保障政策では、「ミサイル、海賊など新たな多様な脅威には万全を期す」としており、民主党のような腰砕けの構えはしていません。
 基本的に安全保障政策はじめ多くの政策で、一番自民党が無難なのでしょうが、いかんせん親子何代にも渡って利権を引き継ぐ世襲議員の構造は改まらないし、世の中が不景気にもかかわらず、中央官僚が税金で独り勝ちの状況をつくる構造を唯唯諾諾と認めていることにもうんざりしています。
 今回の選挙で民主党が勝ちすぎると、たとえ事前に連立を言っている社民党国民新党との連立にも冷たくなるでしょう。が、もし260−270議席程度だと連立の重要性が増してきます。となると、民主党の方向性としてどの政党をパートナーにするかで大きく性格が変わってくると思います。たぶん、社民党などと一体化すると、民主党に投票したほとんどの人が望まない方向に行くわけだし、郵政ばかり言っている国民新党と歩調を合わせてもアナクロニズムに陥り、袋小路に入るだけです。
 ですから、民主党の”左寄り”を防ぐためには、連立パートナーとしては「みんなの党」が一番望ましいのですが、が、残念なことに今のところ新党ブームが起きているようには見えません。マスコミ報道はとりあえず政権交代への期待ばかりで、政権交代後に民主党内左右両派の激突から「混乱」が起きることを意識していないようです。
 下の写真は、ハノイの旧市街の賑やかな通り。ここには、表面的には貴金属商を装いながら、外貨からベトナムドンに換えるブラックマーケットがありました。