つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

八ツ場ダムは国と住民との約束では

 きょう、夜のテレビ番組で、昨今の民主党政権奪取後の政策変更について、与野党議員、それに訳知り顔のジャーナリスト、評論家、芸能人も含めた討論会をしていました。最初の方だけちらっと見ただけですが、芸能人からなかなか鋭い突っ込みがありました。
 それは、「八ツ場ダムの建設は、住民が(自民党とではなく)国と約束したのではないか。それが政権が変わったからといって、中途で約束を反故にしていいのか。政権が変わると、国家プロジェクトにも変更がありうると国民が思ってしまったら、以後、長い年度にわたる事業が出てきた場合、だれも信用しなくなるではないか」という内容。これは、なかなか本質をえぐった鋭い質問で、感心した次第です。
 現実的に今回、なんとか住民を説き伏せて八ツ場ダムの建設中止を納得させたとしても、4年後、また自民党政権ができて再び続行と変えられたら、当の住民はたまったものではない。これは、ダムがいい悪いという問題以前の問題です。数十年に及ぶこの種の長期プロジェクトには、途中で見直しを義務づけることを含めて、その後の方向性で与野党が合意しなければならないとする一定のルール作りが必要でしょう。今後は政権交代は多いにありうるわけですから。
 それから、森喜朗福田康夫氏はじめ、これまで首相を務めた自民党の御仁がなぜ今回、揃いも揃って再び総選挙に出てきたのか、大いに疑問だということを、どなたかが週刊誌で書いていました。たしかに小生も疑問に感じます。これらの御仁はもう二度と首相に就くチャンスもないし、党の要職や大臣に就くこともないでしょう。ある意味、その政治生命は終わっているはずです。それにもかかわらず、依然表に立とうとしている森、福田、安倍氏などは自己反省が足りないのでは。いわんや、キングメーカーになり、依然力を温存しようと考えるならば、言語道断と言わざるをえない。
 首相までやったのならば、粛々と議員を引退し、その後は政党の拘束を離れて、在野で大所高所から意見を述べる形でいいのではないでしょうか。鳩山首相は、首相を辞めたら引退すると言明しています。首相在任を政治家の集大成とし、すべて出し切って辞めるというその覚悟は立派です。細川元首相や小泉元首相も、首相辞任後の選挙できっぱり引退したのは立派でした。ただ、小泉氏は息子に自分の選挙地盤を引き継がせ、政治家を家業にしているのは許せませんが、、。
 下の写真は、ベトナムの観光地ハロン湾にある海鮮レストランのウエートレス。海鮮の味はなかなかのものでした。