つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

事業仕分けは政権交代の成果

 民主党政権は今、各省予算の概算要求書の中に盛り込まれた諸事業について、必要か不必要かの仕分けを行っています。今までは、主に財務省の主計官がやっていたような仕事を複数の議員や専門家が公開の場でチェックするというもので、これまで唯唯諾諾と官僚の言うことを聞いていた自民党政権時代とは100%の様変わりの感があります。小生は、民主党の外交、安全保障政策は支持しませんが、この予算書の個別チェックはもろ手を挙げて賛成します。
 小生も記者をしていたので、国あるいは地方自治体の予算書に接する機会は数多くありました。ほとんどは事業の項目だけで、具体的な中身が書いてありません。そんなことから、官僚OBたちが、退職後の生活設計を考え、しっかり税金から自らの所得を確保できるような事業を設計していることもないわけではありません。まあ、役人も生活がありますから、小生は100%天下り反対というわけではないのですが、退職後にほとんど何も仕事もしないのに年収1500万円も2000万円ももらうシステム作りには腹が立ちます。
 ニュースを見る限り、民主党議員らはこうした不当な役人天国を排するために、徹底して事業の効率性、有効性を追求しているようです。自民党時代は、やはり役人は事業を作ることで業者を喜ばせ、そしてその事業を通して利権を与えて議員を喜ばせ、その中で、しっかり自らの老後の生活を確保する枠組みをもひそかに作り上げていた。要するに政、官、業の癒着があったのでしょう。これが当面なくなったとしたら、多くの国民の負託にこたえたと言え、とりあえず政権交代の意味はあったと思います。
 これから、税金は右肩上がりで入ってくることはありません。つまり、この事業を増やしたら、これを削るとというゼロサムになるわけですから、絶えず、仕分け、再検討の努力を怠ってはならないでしょう。民主党はぜひ、業者や役人と癒着なく、本当に国民の目線で効率性、有効性を考えてふるいにかけてほしいと思います。
 下の写真は、みなとみらい地区のランドマークタワー横にあるドッグヤード跡地。ヤード周辺は地下の食堂街、飲み屋街になっています。