つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

連ホウ女史を見直した

 新聞の世論調査を見ていたら、一時50%台と下降気味になっていた鳩山内閣の支持率が再び6割台に戻ったといいます。新聞は、支持率反転の理由として、今、盛んに進めている国の事業の仕分けを挙げています。世論はどうやら、事業仕分けを好意的にとらえているようです。
 もともと、財務省の主計官らがやっていた仕事を民主党の議員と一定の識者が代行しているもので、仕分けする事業ももちろん財務省があらかじめ選んだものであり、その廃止や削減率の決定も財務省の意向が強く働いているような感じです。そういう意味では、新政権のこの仕事は財務省の振り付け通りに演じるサル回しのようにも見えますが、予算をしっかり監視するという姿勢は、この税収が少ない時代にマッチし、われわれ庶民には胸のすくようなスカッとした気分にさせ、高い支持につながったように思います。
 ただ、ワイドショーなどでは、連ホウ女史らが矢継ぎ早に質問を繰り出し、相手に説明の時間を与えないうちに、ばっさり予算を切って、いい気になっているという世評があります。このため、連ホウ女史は特に、「いじわるそうなおばさん」といった感じで評判が悪いようです。
 でも、小生自身はそうは思いません。これまで単なるタレント議員と思っていた連ホウ女史に対して、大いに見方を変えました。あれだけすばやく質問を繰り出せるというのは、事業について相当、事前に勉強しているからでしょう。相手をやり込めるというのは、生半可な姿勢ではかないません。逆に、反撃されてお終いになってしまいます。
 なんでもそうですが、ある人の意見に同意するのは簡単で、それに詳しくなくても、勉強してなくても「ウン。ウン」とうなずいていれば、その場は丸く収まりますが、相手に反論したり、こちらの意見を通したりする場合は、納得させるべき根拠が必要であり、相当の事前学習が必要なのです。そういう意味では、連ホウ女史の日ごろの勉強ぶりが垣間見られ、敬意を表せざるをえません。
 事業仕分けの第二ラウンドでは、防衛予算や、当の財務省関係の予算も俎上に載るそうです。そうなると、議員や識者は今度は財務省の舞台回しに乗れなくなるので、さらに十分な事前学習が必要になりましょう。その辺が、われわれ庶民からすれば、大いに注目したい部分でもあります。
 上海のあるホテルで偶然遭遇した結婚式で着飾った花嫁。中国も最近は、こんなにゴージャスに式を挙げるようになりました。