つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

小沢氏のブレークスルーはない

 先週土曜日16日午後、日比谷のプレスセンタービル会議室で勉強会があったため、それに出席しようと内幸町の交差点まで来たところ、なにやら右翼の宣伝カーが集結して、うるさいのです。それは、日比谷公会堂民主党が大会を開いていたためで、日比谷公会堂のある市政会館の周りには、さらに大勢の日の丸を持ったデモ隊が取り巻いて、「小沢辞めろ」「外国人の地方参政権認めるな」などとシュプレヒコールを上げていました。(下の写真)
 小生も彼らと同じ気持ち、同意見だったので、思わずシュプレヒコールに加わりたくなってしまいました。それにしても、それまで日の丸を持つデモ隊というのは右翼の戦闘服の人たちに限られていましたが、今では、若者や女性も参加しており、結構、保守というのは根強いのだなと妙に感心しました。
 特に、自民党政権のときは、街頭でそんな要求などしなくてもよかったのでしょうが、かの党は野党に転落し、今の民主党が外交、安保政策で危ういものになっているので、ますます街頭で何か意思表示しないと、日本がとんでもない方向に行ってしまうのではないかと危機感を持つ人が多くなってきたのだと思います。
 それにしても、小沢幹事長は、何を考えているのでしょうか。検察と全面対決すると言ってますが、そんなことができると本当に思っているのでしょうか。かつて、田中角栄氏だって、金丸信氏だって、権力絶頂のときに逮捕されたことを忘れてしまったのでしょうか。検察は逮捕する力があり、国会開会中でも許諾請求を国会に行えば、正々堂々と議員を逮捕できるのです。
 そのとき、民主党議員がスクラムを組んで、小沢氏の逮捕を阻止するでしょうか。そんなことは金輪際あり得ないこと。むしろ彼の権力からの滑落に喜びこそしろ、悲しむ人はいないでしょう。小沢氏はこれまで逮捕された議員がどういう末路をたどったかも知っているはずです。それでも、全面対決などするつもりでしょうか。
 第一、検察官に対して、いったいどういう対抗の力、つまり脅しが効くと思っているのでしょうか。検察官は辞めても弁護士になれるが、議員は辞めればただの人です。小沢氏も逮捕されて権力を失えば、多くのガールズだか、チルドレンだかは逃げ出し、文字通り裸の王様になるだけ。二度と今のような権力の中枢には戻ってこれないでしょう。
 国会議員やマスコミでは、国会会期中のいつ小沢氏に対して逮捕の許諾請求が出されるか、もうすでにそういう関心になっているようです。もはや、小沢氏の敵中突破、ブレークスルーは無理です。民主党議員が無口なのは、そういう事態を想定して、しゃべれないのだと思います。