つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

議員には資格試験が必要だ

 今年7月の参院選を前にして、各党の候補者が明らかになってきていますが、この中にまたしても少なからず芸能人、スポーツ選手のタレント議員が登場していることから、産経新聞紙上でこの是非をめぐって屋山太郎氏と田嶋陽子氏が論争していました。小生の意見をと聞かれれば、かつていた会社の先輩でもある屋山氏の肩を持たざるをえません。
 柔道チャンピョンだった谷亮子選手が民主党の候補者にノミネートされました。彼女は柔道家としては天下一品であり、現時点で柔道の指導者になるのにはまったく異論はありません。でも、いきなり政治家というのはいかがなものでしょうか。ましてや「議員でも(オリンピックに出て)金(メダル)」などと得意げに話すと、ちょっと国民をばかにしているのではないかと憤慨せざるをえません。
 彼女のもともとの資質に問題があると言っているのではないのです。小生も新聞記者のはしくれであった身からすると、政治家になるにはそれなりの経験と勉強が必要であると思うし、最低限の基礎知識を身につけてほしいと言っているだけです。
 現時点で、谷氏に政治、いや国会の仕組みすら問うてもまっとうにこたえられないと思います。おそらく、参院衆院の区別や議員の資格、権限なども分からないでしょう。いかに天才的な柔道の専門家であっても、いきなり政治の専門家にはなれないと思います。
 谷氏がなるにしても、少なからず勉強をしてからでも遅くはないでしょう。そういう意味では、あまりにも安直に、軽薄に有名人であればだれでもいいという発想で候補者選びをした小沢一郎氏を軽蔑します。ましてや、議員になってもオリンピックを目指すなどという谷氏の発言も言語道断、議員はそんな職ではないはずです。
 政党にしてみれば、タレント議員が”無知”であっても、民主党の法案作りに協力する国会の中の一票であればいいのだと割り切っているのでしょうが、そうだとすれば、選挙民をばかにしているだけでなく、候補者自身もばかにしていることになります。各党とも、もう有名人という理由だけでめったやたらに候補者に仕立て上げるのはやめてほしい。
 小生は改めて提案したいと思います。少なくとも議員に立候補する人には、一定の資格試験を課した方がいい。議員の第一秘書である「政策秘書」になるためにはちゃんと資格試験があるのですから、議員自体に資格試験がないのは不合理ではありませんか。
 下の写真は、GWに行った南寧の景勝地青秀山地区で、ソテツ公園の入り口付近で撮ったもの。