つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

今一度「坂の上の雲」の精神を

 今、テレビで再放送されているNHKの「坂の上の雲」を見ていると、やはり明治時代の人間はそれぞれが夢と向上心、さらには国家意識があってすばらしいと思います。と同時に、今の日本はそのすべてが失われてしまった感があり、さらには、これから日本はどうなってしまうのだろうかという恐怖感すら持ってしまいます。
 「龍馬伝」では、福山雅治のかっこよさばかりが目立たったのですが、実は、あの当時、列強がアジアに迫っているときに、自国の防衛をどう図るべきかが、あのドラマの大きなテーマになっていたと思います。龍馬は勝海舟の教えを受けれいて、大海軍の創設を目指します。国家を守り、民の平等化を図り、国を富ませようとするその思い入れと無私の志には、見ていて目頭が熱くなるほど感動しました。
 翻って今の学生をみると、尖閣諸島の防衛を自らの問題としてとらえ、強い意志を示す気運にありません。ある学生に尖閣を聞くと、「人が住んでいないのだから、欲しいというならあげてしまえば」という言う始末。これでは、草場の陰で、明治時代の先人たち、あるいは祖国の礎になって散華していった戦没者は、「なんのための努力、死だったのか」と泣いているのではないでしょうか。
 われわれは、今ここで、われわれを規定している国家、さらにはすばらしい枠組みを持つ日本という国を物理的にも、精神的にも守るためにどうしていかなければならないかを真剣に考えなくてはならないと思います。今一度「坂の上の雲」の精神をわが国民の中に植え付けるためには、やはり金儲け第一ではなく、精神面を重視した教育を徹底していくしかないのだと小生は考えています。
 下の写真は、寧夏回族自治区の旅行で立ち寄った土産物屋で見かけた女性。笑顔のかわいい人でした。