またまた民主党がもめていますが、相変わらず元凶は小沢一郎氏ですね。この男、冷静に分析すると、すでに政治家としては終わっています。なんせ、今年9月の同党代表選で敗北を喫したのは決定的であり、加えて来年1月には強制起訴が控えており、二度と政治の表舞台に出る可能性はゼロなのですから。それにもかかわらず、一兵卒といいながら、党首に従わないところを見ると、これはもう完璧な嫌がらせ、意趣返し、あるいは単に目立ちたいだけの人ではないかと思うのです。
それでも、こんな過去となった政治家を相変わらず支持している議員がいるのです。たぶん、選挙の際に金をもらった恩義なんでしょう。確かに、機を見るに敏で、金をもらった恩義を忘れるような人間ではだめなんでしょうが、…。ただ、その金は、湾岸戦争の際にくすねたもの、かつて新進党を割る際に手にしたもの、さらには公共事業の上前をはねたもので、いずれも元税金なんですね。
万一、執行部が彼に離党勧告し、それに応じなければ除名という形になった場合、彼はどうするのでしょうか。すでに、菅首相と岡田幹事長は、政権の浮揚を図るためにも、小沢グループとは全面戦争でいくことを決めているようです。たとえ衆院が過半数割れになっても、そのときは自民党を巻き込んだ大連立を画策するでしょう。
実は、参院はすでに過半数割れであるし、国民の多くは政権の安定のために、小沢抜きの民主党が自民党と大連立を組むのは望んでいることですから、執行部としてもすでに想定の範囲内でしょうし、あるいはすでに水面下で話し合いをしているかも知れません。執行部の全面戦争意思を受けて、小沢グループはどう動くのでしょうか。ほとんどは民主党離党を嫌って、付いていかないでしょう。
何の政権構想もないのに首相を狙う、ただの利権屋、政界の嫌われ者もついに政界の孤児になる。彼の不徳がもたらす結果でしょう。権力がほしいだけで暗躍する人間はしょせん権力に倒される。これは古今の道理。われわれは他山の石としなければなりませんね。
下の写真も、小田原城内の風景。松と紅葉のかえでがマッチングしています。
