つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

元巨人投手、高橋中大監督の講演会

 先々週の話になりますが、おつな寿司セミナーの定例会に、中央大学野球部の高橋善正監督をお呼びし、最近の学生野球事情などの話を聞きました。高橋氏を担当していた日刊ゲンダイの元記者で、セミナー同人でもある林氏の特別懇願により、講演料なしで来ていただきました。有名人であるのに、偉ぶるでもなく、好感の持てる方でした。講演も、ぼやき調の口調は野村元楽天監督にも似てユニークで、しかも話も面白く、結構楽しめたのです。
 高橋善正氏は、大方はご承知のように元プロ野球の選手です。東映フライヤーズ時代に完全試合をし、その後に巨人に移って70年代の巨人で活躍しました。50歳以上の野球ファンなら知っている、覚えている有名選手です。小生は知らなかったのですが、実は、それ以前にも中央大学野球部の投手として東都大学リーグで通算35勝(15敗)もした、学生野球でもそれなりの実績を残した人だったのです。
 高橋氏は還暦を迎え、母校の野球部OB会長となったのですが、当時、野球部は2部リーグに低迷しており、OBら周囲から強くするよう要請され、最初はコーチに、それから監督に就任しました。彼は学生の甘い体質を変えさせ、すぐに1部リーグ昇格を果たし、その後は沢村拓一投手を擁して優勝を狙えるところまで強くしました。
 沢村投手は卒業し巨人に行きますが、今年春には、昨年の甲子園で春夏連続優勝した沖縄興南高校のエース、島袋洋奨が代わって中央大野球部に入るそうで、再度優勝が狙えるでしょう。余談ですが、本来ならば、島袋はプロに行く素質はあったでしょうが、彼の両親はしっかりしていて、もしプロで失敗しても教職に就けるように教員免除を取らせるため大学に入らせたとのことです。沢村に続き島袋と有名選手の加入で、今年の中央大、東都大学リーグは目が離せない感じです。
 高橋善正監督は講演で、最近の高校野球は金属バットを使うので、木を使う大学では悪影響が大きいとか、腰の下のゴロを取るときに球をすくうように取らず、グラブを上向きにするとか、さらには体罰が禁止したことで大きな弊害が出ているとか―いろいろ面白い話をしてくれました。ですが、長くなるので、その内容は後日に譲ります。