つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「会派離脱」させて小沢は何もくろむ?

 まあ、小沢一郎という男、本当に碌でもないと思っていたけど、またまた碌でもないざまを見せてくれました。小選挙区に立候補せず、比例区で当選した16人の民主党議員をして「会派離脱」という挙に出さしめたことです。
 16人の代表格の議員は「小沢さんの秘書には、今日朝連絡した」などと言って、この行動に小沢氏が関与していないことを強調していたけど、だれが考えたって、これって小沢氏の指示に決まっていますよね。だって、選挙区を持たない議員なんて所詮、政治家としてはいわば素人の類いの人たちすから、そんな人たちだけで、いくらなんでも「会派離脱」などという芸当は考えもつかないし、実行に移す勇気もないでしょう。
 明らかに、小沢氏か小沢側近連中の”サル知恵”であり、菅政権への揺さぶりでしょう。16人を離党させなかったのは、離党ならば完全な政局、つまり解散にもなってしまうからです。民主党への支持率が激減しているとき、比例区選出の彼らは次回総選挙で二度と国会に戻れない身の上ですから、そんなことに同意できません。第一、選挙をしても党自体が沈没してしまいます。つまり、会派離脱という手段は、小沢派が完全な政局にしたくないというぎりぎりの線で、菅政権にゆさぶりをかけられる手段なのです。
 では、なぜこの時期に揺さぶりをかけるのか、なのですが、政権与党にとって一番大切な予算法案を人質にとって、小沢派が民主党内で力の挽回を図る狙いか、あるいは小沢氏自身がレーゾンデートルを示したかったのか。それとも、抑止力方便問題で窮地に立たされている”盟友”鳩山由紀夫前首相への集中砲火を和らげるための目先替えか。あるいは、自分をないがしろにする菅政権への単なるいやがらせかも知れません。
 小沢氏は、昨年の党代表選の敗北で、もう表舞台に出る政治家としては終わっているはずですが、やはり、その事実が受け入れられないのでしょうか。それとも、マスコミはずっと自分に注目してほしいという駄々っ子政治屋の勝手な行動なのかも知れません。
 下の写真は、建国の日の祝日に畏友の山本悦夫さんの車で富士山スバルラインの入り口まで行ったときのスナップ。雪が降ることなどありえない中国の南国、南寧市から来た女性2人は雪の中ではしゃいでいました。